ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




「自分で書いて、自分で食べたくなる法則」です(笑)。

えぇ、食べましたとも、トンカツ。ヒレとロースの盛り合わせで

まず、お代わり自由のキャベツとお新香で、お腹一杯にしてから(・・・ん?)、サクサクに揚がったトンカツに、練り辛子とソースを程よく付けていただくわけです。いやー、白米が合いますねー。まぁ、二杯で止めときましたが。ってか、思ったよりも本当にキャベツでね、お腹が(笑)。

 

昨日ね、「シティ・オブ・ゴッド」という、こないだご紹介した「ナイロビの蜂」の監督の代表作とされる映画を観ました。ブラジルのスラムを舞台とした、もう、半端じゃないくらいの人間による弱肉強食の現実を描いた映画です。しかも、これが実話を元にしているという点でも衝撃的な作品だったということもあり、世界的にも評価は物凄く高いのですが、あまりにも惨たらしいというか、辛い描写が多いので、万人向けとは到底言えませんし、僕も特に声高にオススメはいたしません。でも、僕は観て良かったと思いますし、この映画は、とても大きなメッセージを発信した映画として、傑作です。

もうね、やたらめったら人が殺されるのですよ。しかも、大人ばかりか、子供が子供を、銃で。小学生みたいな子が、みんな銃を持ってるの。何にも悪びれることなく、「僕にも銃を」って自ら欲しがるのですよ。理由は様々。でも、みんな銃でのし上がろうとしてるのね。力を手にしたことになるのね。あの世界では。しかし最悪なポイントである「その銃を誰が彼らに流しているのか」ってあたりは、映画を観ていただくとして。

でも、これが本当に地球の裏側で起きている現実で、彼らからしたら、僕達が地球の裏側で。同じく「信じられん。」と思われるわけですよね。

しかし、こういうスラムや、飢餓や貧困に喘ぐアフリカの人々、それからこないだの「パラダイス・ナウ」みたいな、いつ終わるともしれぬ戦時下に生きる事を強いられている人々の映画などをみるとね、いつも思うんですよ。

「この中にだって、ピアノを弾く才能のある人とか、子供とかが、沢山いるはずなのにな。そのチャンスも与えられる事がないんだよな」って。

学校にだって行ってない、それどころか、学校すら無いような地域が世界中にまだまだ沢山あって、毎日を生きる事に精一杯で、ピアノなんて見た事も、触った事もない、って子供たちが沢山いるわけですよ。でも、実はすごい才能の持った子がいる確率はね、僕が思うに、物凄く高いと思うのです。

だって、例えばジャズの巨人なんてもう黒人(ネグロイド)ばっかりですもんね。ってか、ジャズは黒人が作った音楽ですよね。そして、ジャズの延長としてロックン・ロールがあって、その先にいわゆる「ロック」というものがあるわけですし。ただし、ジャズの対極として、白人(ヨーロッパ人)の音楽であるクラシックというのがありまして、僕達日本人なんかは、この両方をミックスした音楽を、日々作っているわけです。日本の音楽シーンにジャズとクラシックの影響は計り知れないほど大きいのですね。もっと言えば、どっちがなくても、今の日本の音楽シーンは存在しえないわけです。

彼らは奴隷としてや、そうでなくとも移民としてアメリカに渡った人々の末裔なわけで、それなりの幼少時代を過ごしたから、ああして楽器の技術を習得できたわけですよね。アフリカのスラムで育ったわけではなかった。中には巨人中の巨人になったマイルス・デイビスみたいに、大金持ちの歯医者さんの息子に生まれた人もいたわけですしね。そのチャンスが、あったわけです。

彼ら黒人には元々、民族としての素質がすごくあるんだと思うんですよ。アフリカは「躍動としてのリズム」の発祥の地ですしね。対して、クラシックにはリズムの要素は非常に薄いわけです。メロディー主体。あ、こんな話書いてると長くなるので今日はやめますが、とにかく、黒人が皆して本気で音楽に取り組むことができたら、おそらく世界の音楽シーンは劇的に変わると思います。JEROも恐ろしく上手ですしねー

オリンピックなどの陸上競技だって、ずっと黒人が強いですよね。マラソンもね。でも、水泳には、選手すらほとんどいないんですよね。プールなんて、物凄く高価な設備ですし、あっても、白人と一緒のプールに入れない、という差別がずっと続いていたがために、プールで水泳をする黒人が、まだまだ少ないというのがあるようです。でも、アレだけの身体能力を持った人達ですからね、そのうち、差別が無くなって、アフリカのあちこちの村にプールが出来た日には、これも世界がビックリすることになるかもしれませんね。ただ・・・その前に、そんな水があれば、飲み水に、そして農業用水に、というのが現実でしょうけれども。

でもね、何も彼らが皆スーパーマンってわけじゃいんですよね。中には、走るのが遅い黒人だって、勿論いるわけですよ。音痴な黒人の歌を聴いたことがありますが、ちょっと安心したりしてね(笑)。「あ、そうか。同じ人間だもんね」って。

でも、やっぱり本気を出されたら、負けそうではないですか。

しかし、人類の起源をアフリカとする説を信じれば、僕達も遠い古の昔には、あのくらいバネがあって、筋肉もピンと張ってしなやか・・・だったんですねぇ。今の日本人やメタボ天国のアメリカ人などを見ると、いかに現代人は、と思わずにはいられませんです。自分を含めてね。

・・・む、そうか。差別する側の白人は当然それを知っていて・・・、だからこそ差別を。・・・あ、これは話が長くなりそうなので、またー。

ではー。



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