ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




実は、もう先月からだったのですが、

学校に行っておりまする

音楽の学校です

 

 

しかし、思ってもみませんでした。

この僕が、

音楽を、

 

 

・・・教える側にまわるとは

 

僕が、「おはよーございまーす。始めましょー。じゃ、出席取るよー」なんて言ってるの、想像できますでしょうか?・・・これが、言ってるんですよ(笑)。

知り合いの先輩ミュージシャンから「引き受けてくれたら嬉しいんだけど」ってお話を頂いて、「いやー、僕なんか役不足ですよ(←ご指摘がありましたように、思いっきり間違いね。「いやー、僕なんかには荷が重すぎますよ」に訂正しまーす)」と、何度かやんわりとご遠慮したんですが、「ライブとかレコーディングとかの無い日だけでいいんで、是非にも」と仰ってくれるので、「じゃあ、やるだけやってみます」と引き受ける事にしたんです。

週に2日。お相手は6つのクラス、2時間づつ。延べにして150人以上の学生さん達とお付き合いすることになりました。

一年生の子たちは、まだつい先々月まで全国各地の高校生だったという、初々しい子たち。二年生の子たちは少し大人びてるけど、でもまだ20歳。・・・僕の半分ですよね。ひえー(笑)。

あ、キーボードの弾き方を教えてるわけじゃないんですよ。ってか、寂しいけれど、キーボーディスト志望の子は、一年生に4人、二年生に1人しかいないのですよ。人気ないねー(笑)。ドラマー志望もベーシスト志望も少なめのようです。かっこいいのにねぇ。やっぱり多いのは、ギタリスト志望と、ボーカル志望の子たち。目立つしねー、やっぱり憧れるんでしょうね。・・・僕が最初(←25年ぼど前)、そうだったように(笑)。

で、僕の受け持ってるクラスは「作曲」って授業なんですけど、やっぱり最初は基礎理論から(←実は、長い目で見ると一番大事なところだったりもするんですよね)。それから和声学というか、コード理論をやりつつ、パソコンの「シーケンサー」という音楽製作ソフトの使い方、それに、色んなの楽器の特性や、いろんなジャンルの音楽の成り立ちを理解して、でもってアレンジ面の知識やスキルも身に着けてもらってね。最終的には、それをそれぞれ自分の作った曲をパソコンを使ったりもしながら、完成させることができるようにする、ってクラスなんですね

でも、パソコンを使う以上、みんな音楽を鍵盤で考える事になるので、興味のある学生さんには、合間を見てそのあたりもちょっと教えていけるといいなぁ、とは思ってますが。ボーカル志望の子でも、弾き語りとか出来るくらい弾けたら楽しいもんね。ギタリストやベーシストやドラマーが、何気なくピアノ弾いてたりしたら、なんかかっこいいですもんね。・・・うー、僕も何か他の楽器やろうかな(笑)。

授業ね、とっても楽しんでやってますよ。ひとくちに150人って言っても、皆一人一人それぞれ個性があって面白いですし。なんたって元々皆んな、音楽が大好きな子達だし。もう何回か会ってるし、実技の時間には一人一人と話しながら進めるんで、それぞれの学生さんの事も少しずつ解ってきましたしね。ただ、立ちっぱなしの、教室中歩きっぱなしで、帰りには足がパンパンになりますけど(笑)。

 

あんまり詳しく学生さんの事は書けないんですけど、昨日の休み時間にこんなことがありました。一人の学生さんが、「せんせー、ちょっと僕の友達がせんせーと話したいって言うんですけど、いいですか?」・・・まぁ、僕が「せんせー」と呼ばれてる事には、まだまだ違和感を感じますが(皆さんも感じるでしょ(笑)?)、これは慣れるしか仕方ありませんかね

で、「何だ何だ。いきなり呼び出しか」と思いつつ(笑)、廊下に出てみると、知らない子が立っていました。「あっ、あっ。やっぱそうだ!あの、かわむら、ケンさん、です・・・よね?」って言うんで「そーずら」と答えると、「うわ、やっぱりそうだ!ぼ、ぼく、彼女と武道館、行ったんですよ!二日とも!あと、神奈川も行きました!うわー。」って。僕も「うわー」ですよ(笑)。

学生の皆んなにアンケート書いてもらった時に、「好きなアーティスト」に柑橘系二人組や、あのディーヴァの名前を書いていた子もいました。もちろん、「清木○俊介!」っ書いていた子がいましたので、さりげなく「ライブとか行った事あるの?」って訊いたら、「ライブは行った事ないんですよー。いつも抽選で外れちゃって・・・」とのこと。「そっかー、残念だねー。じゃ、次は行けるといいねぇ。」って言ってたら、「あ、あれ?せんせー、もしかして『SA○URA』とかのプロモーション・ビデオとか出てる!?」って訊くので、

・・・「いいえ

って答えました。

ウソですよ。そんなとこで小ウソついてどーするんだ(笑)。ちゃんと「はい、出てますよ。これからも応援してあげてくださいねー」って言っておきましたよ

 

ちょっと僕のうちからは学校までが遠いのがアレですが、やっと早起きにも(←実は早起きに憧れていたのでちょっと嬉しい)、電車にも少し慣れてきました(←へたに遠いのでクルマは時間が読めないので怖い。せんせーは遅刻厳禁ー(笑))。

多感な時期、色んなことをどんどん吸収する年齢。彼らの「せんせー」として、彼らの前に立つというのは、とっても責任があるな、と思っています。何かを学ぶ上で、「せんせー」って、とっても大切な存在ですものね。大切な仕事なんですよね。

はーい、がんばりまーす

って言いつつ、僕も彼らからね、沢山音楽的な刺激をもらえちゃうのをとっても期待してるんですけどね

ではー。



コメント ( 65 ) | Trackback ( 0 )