朝5時前という、なんだか変な時間にパッチリと目が覚めてしまい、「こんな時間に起きちゃったらキースの頃にヤバくるなるぞ」と思って頑張って目を瞑ってみたんですけどね、全然眠れなくなっていました。部屋がとんでもないことになってるので、空気が落ち着かないのも一因なんだと。
でもね、仕方ないので、じゃあ。
ベッドで、
・・・ぷしゅ。
こういう時、グリーンラベルは軽くて良いです。考え事をしながらゆっくりと一本飲み干す頃には、また程よく頭が寛いできて、いつのまにか眠ってました。
しかし今日は天気が良かったですねー。まるで夏。クルマの外気温計は「36度」になっていましたよ。でも、今日はちょっとやっておかなきゃいけない力仕事が残っているので、気合を入れて。バラして捨てなきゃいけないものがあって、管理人さんに「ノコギリ貸してくださーい」って借りに行ったら、「あーいいですよ、いいですよー。そんなの私が暇な時にやっておきますから。今は色々大変でしょ?そんなのやってたら疲れちゃうから」って。すっごく助かりました。お礼に、ガーデニングの好きな方なので、僕が使ってたバケツとスコップ、それに植木鉢なんかをキレイに洗ってプレゼントしてきました。って、普通もっと甘いものとか持って行きますよね(笑)。これじゃ不用品を押し付けたみたいじゃんね(笑)。いや、全部終わったら行きますってばー。でもホント、いい管理人さん。ありがたいなー。
池袋まで、電車で行く事に。今日も結局本は読めず。電車の中では何も考えずにボーっとしてました。僕がボーっとしてるってのは結構無いんで(←要するに、貧乏性(笑))、自分でも「ほほー、これがボーっとするって感じだね。めずらしいなぁ」と、なんだかオカシクなりました。・・・可笑しくなりました、って書こうね(笑)。
いよいよ、明日は契約日。新居の鍵を貰う日です。引っ越ししよう、って決めてから二週間。毎日、なんだかやけに慌しかったなー。やる事が後から後から沸いてくるしね。こんなに慌しかったのも、久しぶり。もうね、この二週間を思い出すと、なんだかオカシクなりm・・・(笑)。
この駅から電車に乗るのも、今日がたぶん最後。この駅に帰ってくるのも最後。この階段を上がるのも、この改札を通るのも、こうしてこの町の景色を見るのも、たぶん最後。この部屋に帰ってくることは、まだ何度かあるけれど、もう、今まで住んでた部屋じゃなくなってるし。寝てても、キッチンに立っても、トイレに入っても、もうなんだか知らない部屋みたいです。6年かけて作ったものを、ほんの一週間で、自分で壊したわけです。
そんな日に、キースのライブ。
先日よりも、彼に近い席。彼の指先の動きが、よく見える。時折、彼が次の音を選ぶ為の一瞬の逡巡までもが、見えるようでした。それにしても今日の演奏は、また凄かった。一曲目(←曲と言うか何と言うか)だけで、40分くらいはあったでしょうか。物凄い集中力。そんなキースの演奏の迫力に、今日は咳払いも全然少なくて、僕も集中して彼の音宇宙に浸ることができました。あの「ケルン~」を思い起こさせるような、神々しいようなね、とびきり美しい演奏も聴けました。今回の来日の最終日ということもあってか、渾身のピアノ、といった感じがしました(彼はいつでも渾身だけれど、それでも)。
そして、アンコール。
万が一の時に口にあてがう用にと、手に持っていたハンカチ。まさか涙を拭くようになるとは思ってもみませんでした。ピアノの演奏を聴いて、あんなに涙が止まらなくなるなんて・・・。ほんと、恥ずかしいくらい泣いてしまいました。
最後の夜、最後のピアノ。
この「家」で過ごした、この6年。家族の元を離れてから、一番長く住んだ家でした。だから、楽しい事が、たくさんありました。でも、辛いことも・・・ありました。
明日、新しい鍵を手にして、どんな生活が始まっていくのかな。いや、その生活は、自分で作るんだね。また一からね。
ま、アセらず、サボらず、行きましょう(笑)。皆さんも、よろしかったら、そんな感じで、日々を楽しんでね。
今日は話が行ったり来たりしてますが(笑)、
しかし、キース・ジャレットという人と同じ時代に生まれて、彼の音楽に生で触れる事ができて、本当に良かった。間違いなく彼は未来で、「あの」という冠詞を付けられて呼ばれる人だと、心から思いますから。
会場で「ラ・スカラ」という彼のソロ・ピアノCDを買って帰ってきて、今それを聴きながら書いておりました。素敵すぎ。・・・すぎ、ってこたーないね(笑)。
さて、明日からの大移動に備えて(←三日かける(笑))、まずは、
・・・ぷしゅ、だね(笑)。
ではー。