生きていればビックリすることは多々あれど、
今朝のメールを見たときばかりは、
脳みそに直接唐辛子を塗ったジャックを差し込まれたような気分になりました。
昨日、僕のブログを読んだ友人ミュージシャン(サックス奏者)のKKさんが、僕に内緒で、ある人に昨日の記事を紹介したのです。
そして、そのKKさんに返信されたメールを、今朝、僕に転送してくれたのです。
そのメールは、こんな書き出しで始まっておりました。
「川村ケンさんのブログをお送りくださり、ありがとう
ございました。」
そして、
「たしかに今から思うとMOOG3Pは
原始的ローテク非能率でノイズ多き装置でしたが、
いまになって自分のシンセサイザー作品を思い
返してみると、もっともキャラクターが濃く出ている
のは1970年代のMOOG作品です。」
・・・MOOG3P?
・・・自分のシンセサイザー作品?思い返して?
・・・1970年代のMOOG作品?
メールは続きます。
「古楽器もそうですが不便さを克服して演奏している音には文明
の粋を行ったヨーロッパの楽器以上に表現力が
あります。便利に正確になった電子楽器もこの
魂の潜む 奥の根源的な部分を考え直す時が
来ているのではないかと思います。」
この静かな文体ながら、あまりにも強烈なメッセージ。
そして、文章は閉じられます。その方のお名前と共に。
「ではではまた....。
冨田勲」
椅子からずり落ちそうになりそうな身体を支えて、僕は慌ててKKさんに連絡を取りました。
すると、「ケンちゃんからもメールしてみたら?色々と質問にも答えてくださると思うよ!」
一時間の躊躇の後、ご挨拶のメールをさせていただきました。
神奈川県東部の、この部屋から、現在、次の作品の為にハワイのオアフ島の別荘にて作業中だという”世界の冨田さん”へ。
当然、書き出しは「冨田先生」としました。
僕たちシンセサイザーを使う人間にとって、冨田さんは先生以外の何ものでもないからです。
ご挨拶と、あと、このブログに先生の文章を使わせていただいてもよろしいでしょうか、ということを。
すると、なんと5分もしないうちに、「どうぞどうぞ、ご自由に」というメールが返ってきました。
そうですね、この衝撃を例えるなら、
まだ、例えられない(笑)。
あの利きミニモニの会合が、世界の冨田さんにまで繋がってしまったのです。
すぐにあのメンバーの皆さんにはご報告いたしました。そして、今、こちらをご覧の皆様にも。
頭がまとまりませんです。インターネットってすごい。
そして何より、人って、
人の縁って、
凄いです。
これらの動画を見ながら、
http://www.youtube.com/watch?v=8BjC0iuNRXM&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=Ia-ZL4XDgxY&feature=related
震えがきましたよ。
”世界の冨田勲”さん。そのシンセサイザー奏者としての衝撃のデビューアルバムから。大好きな曲を・・・
http://www.youtube.com/watch?v=pF4UmgQxzpM&feature=related
1974年の作品です。
2010年の今聴いても、はるかに未来を感じます。
ではー。
---追記。---
あのぅ・・・冨田先生に繋がったのは、ミニモニの会合ではございませんよね。
”ミニモグ”の会合ですよね。
いい感じで動転してますなぁ(笑)。
ではー。