なんとです。
昨夜の記事を読まれた厚見さんから「いやあ、面白かったよ」というお褒めの言葉をいただきました。僕はすぐさまパソコンの画面からケーブルを全部引っこ抜いて床に置いて
・・・ ハハーッ。
(↑最近、気に入ってる(笑))
・・・って読めないじゃんね、そんなことしたらもう(笑)。
そして同時に、大変貴重なコメントを頂きましたので、厚見さんの許可を得て、こちらで全文、掲載させていただくことにいたします。
はたして、ここに書いてあることがそのまんま、特に人名などを含めて「ふむふむ、、そうか、あの人がね。なるほどね」と、少しもひっかかることなく読めて、顔まで浮かんじゃって、しかもスルっと全体的に普通にお分かりになってしまう貴方は、多分僕たちの会合の真ん中に座っていても、全然眠くなぞならずに「そーそー、だよねー」と楽しんでいられる、かなり”奇特な”お方です。・・・お気をつけになってください(←何にだ(笑))。
では、どうぞ。
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ところで、ヤマハが1970年ミニを輸入する前まで日本の音楽雑
誌は全部モーグだったんだよ。ヤマハがムーグにしたんだ。ボクが
60年代後半、小学生の時買ってた雑誌今でも持ってるけど、みん
なモーグって書いてあるよ。
で、70年代後半に、世界のトミタさんが博士から本当はモーグっ
て発音して欲しい、と頼まれて、色んなところで言い始めたんだ。
でも、ボクも含め、なかなかなじめなくてムーグのままだった。
元々オランダ移民だからMOOGっていう変な名前なんだけど、
普通のアメリカ人はみんなムーグって英語風に発音します。ただ、
エマーソンもウェイクマンも博士からそう頼まれたからモーグって
言ってるの。
ボクの場合は博士の成田のお見送りとかしてるうちに自然とモーグ
というようになったわけ。
博士が言うには、ムーグという人達は、オレの友達、ファミリーで
はない、という事です(笑)。
で、これは分かりやすく説明すると、日本でも、向山さんをムコウ
ヤマと呼ぶ人もいれば、ムカイヤマと呼ぶ人もいて、その本人に聞
かないと代々どう発音してたかわからない事と同じです。
浜崎あゆみのファンはハマザキいうと怒るくらいですし
(笑)、バッハもアメリカではバックだし、名前は色々難しい
ですね。
厚見
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いやはや、ありがたいですねー。
ちょっとだけ補足しておきましょう。
・「世界のトミタさん」
「”世界のト○タ”と言えば?」と書いてある穴埋め問題があったとしますと、おそらく普通の方は、「トヨタでしょ?だって、トヨタのクルマは世界的に有名だし」とお答えになるかと思われますが、僕たちキーボーディストは「世界のト○タ?そりゃあ勿論”トミタ”さんでしょう!はい、ですから正解は、”世界のトミタ”さん、ですよ」と答えるのです。
はい、そのお方の名は、冨田勲さん。作曲家にして、世界中のシンセシスト、キーボーディストに多大なる影響を与えた、わが日本の誇るシンセサイザー奏者の草分け的存在です。あらゆる音楽を作っておられますが、身近なところでは、大河ドラマをはじめ、「リボンの騎士」や「ジャングル大帝」などのアニメや映画音楽なども手がけておられます。とにかね、この方がいなければ、今のシンセ界(新世界?)はなかった、というくらい、もう、それこそ、 ・・・ハハーッ、なお方なのであります。
・「エマーソンもウェイクマンも」
よく世界三大なんとか、というのがありますね。世界三大スープ「トムヤムクン、ふかひれ、ボルシチ」とか、世界三大美女「クレオパトラ、楊貴妃、小野小町」、世界三大思想家「ニーチェ、ソクラテス、孔子」、世界三大伍長「ヒトラー伍長、のらくろ伍長、三原伍長」とかね(←最後のは、なんだかこじつけっぽい(笑))。
で、音楽の世界にも、三大ロックギタリストというのがありまして、これは「ジェフ・ベック、エリック・クラプトン(←プランクトン、ではありません)、ジミー・ペイジ」となるわけですが、そうなると勿論、三大ロックキーボーディスト、というものもあるのです。僕としましては、勿論”厚見さん”から始めたいところですが、一応「ジョン・ロード、キース・エマーソン、リック・ウェイクマン」ということになっていまして、それぞれ、ディープ・パープル、EL&P(エマーソン・レイク・アンド・パーマー)、イエス、というバンドのキーボーディストなのであります。
このうち、ジョン・ロードはオルガンをハードロックに持ち込んだ、何よりもハモンドの名手として長く名実共にロック界のトップ・キーボーディストの座に君臨していますが(厚見さんも、僕も、勿論大好き。厚見さんのハモンドも、ジョンロードのオルガンも、同じC-3というモデルです)、ミニモーグは、あまり使っていなかったのです。実は彼は、moogとよく比較されるマシンを作っていたARP(アープ)派だったのでした。たしか、「みんながmoog使ってるから、あえて僕は」という理由じゃなかったでしょうか。
で、エマーソンとウェイクマンは、勿論オルガンプレイもすさまじいのですが、さらにミニモーグの使い手としても有名で、世界的に先駆者的存在だったわけです。特にエマーソンは、ロックにシンセサイザーを持ち込んだ最初のキーボーディスト、と言われています。また、ミニ以前から、通称「タンス」といわれる巨大なモジュラー・システムを使っており、ミニモーグの開発段階からモーグ博士が意見を求めていたうちの一人がこのエマーソンだったと言われてます。
ウェイクマンは、この三人の中では一番クラシック寄りのロック・キーボーディストで、恐ろしいほど指が速く、機械的に動きます。「これ、人間が弾いてるの?」みたいな感じがしますよ。そしてやはりミニモーグの素晴らしい使い手です。そうそう、厚見さんのトレードマークにもなっているsus4崩しのフレーズの源流は、実はウェイクマンなのだそうです。そしてウェイクマンは、とにかく・・・でかい(そこか(笑))。
・向山さん
世界に誇る日本のロックドラマー、向山テツさんのこと。
そして、
・・・浜崎さんと、バッハは大丈夫ですね。
そういうわけで、僕も「ファミリー」に入れていただきたいので、今日からミニモーグ、という言葉に統一していこうと思います。それが本当のお名前なのですから、そう呼ばないと失礼ですよね。僕のことを、ケソさん!ケソ坊さん!と呼ばれているようなものですよね(笑)。
ミニモーグ。
まだ、今はぎこちないですが、すぐ慣れるでしょうー。
モグモグするのは大好きですしね(笑)。
ありゃー、しかしなんだか最近、ブログが(笑)。うーん、このところマニアな方向で重たいですねぇ・・・ってか、難解ですよねぇ。でも、・・・実はこれも僕としましてはデフォルトの範囲内なのですけれども(笑)。
でも、「そうそう、難しいんだよなぁ」って思われている方、
それ、正常ですからね(笑)。
ではー。