ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




えー、緑ちゃん倶楽部の件では、本当に沢山のご入札(・・・というか、レッスン料の決定にご協力)頂きまして、本当にありがとうございます。

現時点で、およそ60数件ほどのご入札・・・ご意見を頂戴しております。

明日(今月中)には、決定、そして発表させて頂きますね。同時に、入会金や年会費、入会予約の開始日など、残りの詳細などもまとめて

いましばらく、お待ち下さいませー。

--------------------------------

さて、今日は「年度末メイニアック。」「Sモデル。」に続きまして、CPの話の続きをば。

実は、「Sモデル。」の記事を書いた3日後の、4月6日の午前中に調律師のAさんに来ていただきまして、

ひとまず鍵盤を全部外していただく作業をいたしました。

 

これはですね、今回の弦の総張替えに伴いまして、弦を叩くハンマーの素材を、CP80従来の“ゴム製”のもの(トップの写真のものがそうです)から、

一般的にグランドピアノで使われている“フェルト製”のものに交換する作業を、事前に工房でやっていただく為だったのです。

Aさんいわく、「調律師に一番大切なのは、根気ですよ」とのことでした。

現代のピアノの鍵盤は、88鍵盤あります(昔はもっと少なかったのですけれども)。

そして、弦の本数は、鍵盤ひとつあたり、低音部から1本、2本、3本と増えていきまして、ものにもよるのですが、およそ220本~230本の弦が張られているわけです。

たった一本でも象やクルマを持ち上げるほど強いと言われるピアノの弦を、

それだけの数、ピッチを完璧に調整しながらピーンと貼るわけですから、これは相当な力仕事でもあるわけですが(しかし、今は女性の調律師さんも増えているとのことでした。)、

でもやはり、大切なのは「根気」なのだそうです。

ちなみに、Aさんいわく、「若い調律師を見ていますと、・・・女性の方が、根気がありますねえ」ということでしたよ

 

さて、以下、工房でAさんが撮影して下った、僕のCPの鍵盤とハンマーが、いよいよリニューアルされていく様子の写真です(ブログやHPをやっている話をしましたら、わざわざ記録に撮って送って下さったのです。お忙しい作業の中、本当にありがたいです)。

 

どうぞ、ご覧になってやって下さいませー

 

これが、完成しました、フェルト製ハンマーです。

グランドピアノで使うものとは微妙にサイズなどが違いまして、これは全て、今回、僕のCP80用に作っていただいた、特注品なのです。

浜松にある、ピアノパーツ工場の職人さんが、ひとつひとつ、手作りしてくださいました。わあい、ピカピカだー

 

ピアノのアクションに大切な“スプーン”のクリーニング。耳かきみたいなところです。

僕のものは、少し古くなってしまっており、緑青(ろくしょう。銅の酸化による、いわゆるサビの一種です)が出てしまっておりましたので、こうして綺麗にしていただいております。これでバッチリ。

 

さあ、フェルト部分に、“針入れ”。

ピアノの整音作業の中でも、とっても大切な部分。これで、ピアノの音が決まるのです。

 

こうして、出来立てのフェルトに針を刺して、ちょうどいい具合に柔らかくするのです。何回、どの辺りに、どんな深さで刺すのか。

このフェルトの固さの微妙な調整こそが、まさに音の明るさやアタック感などを決める、ものすごく大切な行程。

弾き心地も、針入れ次第で、全然違うんですよ。

いやあ、楽しみです。

ちなみに、針入れをまったくしてないフェルトハンマーでピアノを弾きますと、皆さんの知っているあのピアノの音にはなりませんのですよ。

これぞ、まさに、ピアノに命を吹き込む瞬間なのです(それ、フォークだからね。ご飯と違うからね)。

 

これは、何をしているのかと申しますと、

ピアノのしわを伸ばして・・・

じゃなくて(笑)、

 

こうやって温めることで、

古く磨耗した稼動部分のフェルトを剥がしていたのです。

ピアノに鍵盤を固定する金属棒が、弾くたびに赤いフェルトに当たるのですが、ここが黒く磨耗しています。

これも弾き心地に大きく関係するところですので、今回、全て交換していただくことにしたのです。

 

こちらは黒鍵ですね。アイロン、ジュワー

 

フェルトを、ピッピッ

 

新しいフェルトを、こうしてまた、一鍵盤ずつ。

バババーっと弾いて、一音でも弾き心地が違えば「あれっ?」となるわけですから・・・(ヒトの指先は極めて微妙ですからね、分るものなのですよ)、

まさに、根気ですね、これは。ありがたいです

 

木で圧着させて、乾燥させます。

 

そして、

 

いよいよ、ハンマーの交換です。黄色っぽいのが元々のゴム製。

そして、

白いピカピカのものが、第一弾の針入れを終えて、セットされた特注のフェルトハンマーです。

 

そして。

 

いよいよ、明日から、弦の張替え作業が始まります。

 

 

3日間の作業になるそうです。

 

もう、楽しみで、楽しみで。

 

僕の今年のGW(ジーダブ)は、こうして家で、

 

コーヒーを片手に、ピアノの弦の張り替えを眺めて過ごす、という

 

極めて贅沢なものとなりそうです(・・・マニアにとっては、ですケンども。普通は、旅行とかの方がいいですよねえ(笑))。

 

 

ではー。



コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )




ちょっとイレギュラーな記事になりますが

えー、実は、ブログを始めた2006年当時から問題になっておりまして、何度かこちらではインフォメーションさせて頂いておりますが、

顔文字のご利用について、ひとつご 注意を・・・

まず、過去の記事を、ちょっと引用しましょう。

 

『コメント欄でよく見かける、この顔文字さん。

(>_

な んか、いつも見るたびに思うんですけど、すっごく痛そうなんですよね(笑)。顔、ちぎられちゃってるみたいで(怖)。どうやら、この顔文字を使う と、コメントが切れてしまったり、というトラブルの元になってるようです。どうやら、これが使えない、というのは「gooブログ」の仕様らしいんです。すみませんが、お気をつけてくださいね。せっかく書いていただいたのに、切れちゃったらつまんないし、ほんと痛そうなのでー(笑)。』2006年7月21日の記事より

 

『最初に・・・顔文字ご使用についてのご注意を。

「(>_<)」←コメント欄にこの顔文字をお使いになると、文章がそこで切れてしまうようです。このブログの仕様のようですので、申し訳ありませんがご使用を避けていただけたらと思います。せっかく書いていただいたのに、切れちゃったら悲しいですからねー。よろしくお願いします。』2007年9月16日の記事より

その他 2009年6月1日の記事などでも触れさせていただきました。

 

そうなんですよ。使えない顔文字があるのです

最近になってこちらにいらっしゃった方、初めての方など、それはもう様々であると思いますので、何度でも書きましょう(笑)。


(>_<)

この顔文字は、コメント欄ではご使用にならないよう、お願いします。頂いた文章が途中で切れてしまうからです

(コメントの投稿欄にも注意書きがあります)

 

 

「今日は雨ですね(>_<)。実は、大切なお話があります。あのですね、」

例えば、こういうコメントを書いていただいたとして、送信されたとします。顔文字以下には、なにやら大切なお話が・・・・もしかしたら、原稿用紙10枚分くらいのお話が書いてあるかもしれません。

 

しかし、例の顔文字が使ってあるので、もしもお送りされても、こちらでは、



「今日は雨ですね(>_」

 

となってしまうのです。顔文字の半分から先は、完全に空欄になってしまい、僕も読むことは出来ません


以下、同じような症状になるものを集めてみました。よくメールでは使われるものだとは思うので、何気なく使われてしまうものばかりでした。


\(><)/

(>O<)


(>y<;)


{{ (>_      ←おお、これはこの記事欄でも後半消滅・・・。ひえー、気をつけなきゃー。 

 

 

うーん。これはもしや・・・。

 

よし、実験

 

 

「40<50」

 

これはどうでしょう。送信。

 

・・・結果。

 

「40」

 

そう、共通点は、

 

犯人→ <

 

これだったのです

「小なり、よりしょう、未満、レスザン、山カッコ」などといいますが、どうか、お気をつけ下さい。こちらでは、ご使用にならないで下さいね。

これが入っていると、「40<50」こんな普通の不等式ですら、途中で切れてしますのです。これはこのブログ(gooブログ)の仕様なのです(5年以上前に問い合わせもしましたが、『解決できない』、とのことでした)。というわけで、ちょっと面倒ですが・・・どうぞ、ご理解とご協力をお願いいたします

 

なお、頂いたコメントを僕の判断で途中までしかアップしないとか、勝手に編集してアップする、などということは一切しておりませんし、システムとしても、できません。

しかし、ブログが荒れたり、よくいう炎上とかになりそうなものと判断したり、あるいは、誹謗中傷の類や、使っている言葉が極端に汚かったりは勿論、

たとえ丁寧に書かれたものでも、内容的に「もしかしたらこれは、読まれたどなたかが不快に思われるかも」、「これは、誤解する方がいるかもしれない。そうだと困るなあ・・・」などと僕が判断したばあいは、コメントのアップを差し控えさせていただくことはあります。(ちなみに「削除」はしません。「保留」とさせていただいていおります。)まあ、ごく僅かですけれども・・・でも、ご理解下さい。

あと、一日に何度もコメントを書かれたりした場合も、最初の1回分だけアップさせていただいている、というケースもあります。以前に、一日数十ものコメントを書かれる方がいて、そのときに「基本的にコメントは一記事に対して1回という感じでどうでしょう」とご提案させて頂いた経緯もあります。

なにやら面倒くさくてすみませんが、長く健全に続けるためには、ある程度の決まりごとがあったほうがいいと思っているのです

こちらも何卒、ご理解とご協力をお願いいたします。

 

 

それと・・・、

これはまたちょっと違う話なのですが、

先日のORIENTAL BOUNDSさんのライブで、僕が、僕のキーボードスタンドに「ORIENTAL BOUNDS」というロゴを貼ったことについて(記事はこちら)、某巨大掲示板で話題になってたよ、と友人が教えてくれました。

そこに貼ってあった「ANZENCHITAI(安全地帯)」というステッカーの上から、「ORIENTAL BOUNDS」というロゴを貼ったというのが、なにやら物議を醸してるようだよ、というのだそうです・・・。

送ってもらった掲示板のコメントを、見てみました。「スルー」ということでも良かったのですが・・・。

でも、僕としましては、「そんな意図はないですよー」とうものですので、一応、お話させて頂きますね。

僕にとっても、誤解されていたら心苦しいことですし、大切なことですので

 

さて

 

僕のキーボードスタンドには「K-KAWAMURA」という、僕の名前が書いてある特注のものでして(僕の身長に合わせて、2000年に作ってもらったのです)、長いことあちこちで使ってきたお気に入りのものです。

もともと、名前を入れようとは思っておらず、単なるシルバーのスタンドを発注したら、作ってくれた方が好意で「名前、入れといたから!」って(笑)。最初は、恥ずかしかったなあ・・・(笑)

 

 柑橘系二人組さんの日産スタジアムの時の写真です。雨が降りそうだったので、ビニールシートが被せられております。懐かしいですねえ

 

さて、昨年の安全地帯さんツアーの浜松公演の本番前に、色々とステージにあちこちにデコレーションをすることになって、その一環で、僕のスタンドにも「ANZENCHITAI」というステッカーを貼ることになったのです。

 

大好きな安全地帯さんのステッカー。いいですねえ。嬉しいですねえ

 

そして、ツアーは終わり、僕は他の仕事にも行くようになりました

椎名へきるちゃんのカウントダウンライブ&ツアーでした。

カウントダウンライブでは、このステッカーはそのままでしたが、ツアーの初日になって、舞台監督から「ごめーん。ケン坊、ちょっといいかなあ」と、このステッカーの事を相談されました。

勿論、僕はツアーサポートメンバーとして、大きな誇りを持って、安全地帯さんのお仕事に参加させていただいております。

しかし、僕はサポートメンバー。別な現場では、別な現場の状況がありますし、そのときは、そこのライブメンバーとして、一生懸命お仕事をさせていただくわけです。

そうでなければ、いけない仕事です。

 

そもそも、真正面に向いたシルバーのスタンドですからね、照明もよく反射しますし、目立つのですよ。「ANZENCHITAI」というロゴも、一緒に。

例えば・・・、「ヴァン・ヘイレン」のライブに行ったら、機材に大きく「ボン・ジョビ」って貼ってあったよ、みたいな?・・・例えがアレかな(笑)、

うーん、今で言えば「もも〇ろクローバー」さんを見に行ったら、目立つように「〇KB46」と書いてあるピアノがあったけど、とかいう、

うーん、例えが(笑)。

 

 

でも、つまりはそういうことでして、へきるちゃんの現場では、

結果的に、安全地帯さんのステッカーの上から、

 

このように、へきちゃん直筆のイラストが描かれたシールを貼って、ツアーを周りました。

ちなみに、「ANZENCHITAI」さんのロゴについては、へきるちゃん本人(からのクレームとか)では全然なく、

100%舞台監督さんからの相談で、こうなったのです。

でもね、これはちゃんと「取り外しができる」ようになっているのです。

 

そして、そのまま「ORIENTAL BOUNDS」さんのライブで、またこのスタンドを使おうとしましたら、

まだこのへきるちゃんのイラストがあってビックリしましたが(←同時に少し和んだりもして(笑))、

これは綺麗に剥がしてとっておいて、また次回のへきるちゃんのツアーで使う、ということになっているのです。

 

ってか、じゃあいっそのこと全部剥がして、元の「K-KAWAMURA」に戻せばいいのでは?

今まで、何年もそうしてたんでしょう?

 

はい・・・そうなんですが。

 

実は、今貼ってある、「ANZENCHITAI」さんのステッカーは、一文字ずつ独立した、複写式なのですよ。

ですので、貼りなおしが出来ないのです。

一度剥がしたら、終わりなのですよ。しかも、あのステッカーは貴重で、多分、もう予備も無かったはず・・・。これは剥がしたくない。

でも、といって、他の現場で、ずっとこのままというのは・・・。

 

これですね、考え方を変えれば、「川村ケンは、安全地帯の看板をつけて仕事をしている」という見方をされてしまうかもしれないのです。

僕が、安全地帯さんのメンバーであれば、どこにいってもバンドのロゴと一緒に仕事をするのはありですが(SHADY時代などは、そうしてました)、そうではありません。

状況によっては(例えば僕がヘマをしたりしたら・・・)、安全地帯さんの看板に傷を付けることにだってなりかねないのです。

 

なら。

 

「現場によって、張り替えていこう」

 

と思い、

 

先日のライブで、

このように、「ORIENTAL BOUNDS」さんのロゴを貼ったわけです。

これとて、「ANZENCHITAI」のステッカーにくっ付かないように、取り外しができるように、ロゴの裏はガムテープで養生をしてから、貼ってあります。

またいつか、必要な時が来たら、これを剥がせばよいのです。そして、この「ORIENTAL BOUNDS」のステッカーも、また取って置けばいいのです。

 

これが、ステッカーの真相です。

 

「ANZENCHITAI」さんのステッカーは、僕にとっても、とても大切なもの。

いつだって、僕のスタンドにはあるのです。

 

・・・よく見ると、ミニモーグにも貼ってあるんですよ。

かっこいー

 

これは、そんなに目立つところじゃないので、どこの現場に持って行っても、たぶんずっとこのままだと思いますよ。

機会がありましたら、是非、探してみてくださいね

 

ではー。



コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )