ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




今日から、大学での授業が始まりました。

まずは、S足学園音大です。

 

後期の最初のタームの今回、僕のレッスンを希望してくれた学生さんが、これまでで最多となりまして、

今日は、朝から先ほどまで、約11時間、実質休憩時間15分程度で、頑張ってまいりました。

ご飯は・・・さすがに今日は、パンでしたねえ。

食堂に行けるといいのですが、なかなか(笑)。

でも、学生さんも凄いですよ、僕がレッスンを終えて帰った21時過ぎの段階でも、まだ、多くの学生さんが練習をしていました。

やっぱりね、熱意を見せられてしまうと、僕だって、それはそっくりそのまま、と言いますか、半沢直樹的に言えば(もう古いなー(笑))、・・・倍返しで、してあげたくなってしまいます。

 

僕が、師匠であります厚見さんに出会った、まだ学生だったころ、

とにかく訊きたいことがあって、今思えば、もっと訊きたいことがあったはずですが(=今になっても、山ほどある、ということです)、

レコーディングに機材運びのお手伝いで行っているのに、

(これから厚見さんがレコーディングをするために)スタジオにセッティングしたハモンドC3を前に陣取って、

 

「厚見さん!あの曲の、こんなようなフレーズのところ、どうやって弾いてるんですか!?」

「厚見さん!たとえばこんな曲の、こんな場合って、僕にはこんな感じしか思い浮かばないんですけど、どうやって弾くといいんでしょうか?」

「厚見さん!厚見さん!」

 

・・・しまいには、

 

「川村クン、あのさ、そろそろ録音するから、ちょっといい?あとでまた教えてあげるから」

「あ!すみません!」

 

と、そそくさと、オルガンの横に座った、ということがありました。

 

 

(これから厚見さんが本番のレコーディングするのなら、それを間近で見なくて、どうする。というか、絶対見たい)

 

と無意識に思ったわけですが、

 

「あ、そこで見てる?(笑)」

 

と言われました。そりゃそうだ。

普通、ミキシングルームの方に行きますよね。

・・・ずっとレコーディングを真横で覗き込んでるなんて、きっと迷惑ですよね(笑)。

 

 

でも、厚見さんは、「別にいいけど(笑)」と、許してくれました。

 

そして、もの凄いプレイを、見せてくれました。

 

今でも、忘れませんよ。

 

本物のプロの音。

本物のプロのプレイ。

 

あの衝撃が、モチベーションをどこまでも引っ張ってくれたのは間違いないと思っています。

帰りのクルマの中でも、家に帰ってからも、見た光景も、音も、頭からずっと離れませんでした。

 

その時の録音、実は、手元にあるんです。

 

今聴いても、凄まじいです。

時々ね、聞くんですよ。

 

もう、あれから25年近く経っていますが、

 

やっぱりね、最高に、最高なんです。

 

ゾクゾクして、涙がでそうになります。

こればっかりは、あの時と、まったく同じように、です。

 

 

(・・・ええええ、お陰様で、だいぶト〇はとりましたけどね(笑))

 

写真は、S足音大のある駅前の風景です(学校とは反対側ですけどね)。

 

ではー。



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