今日、笑点を見て、そのあと、サザエさんをちょっと見て、
笑点は48年で、サザエさんも45年、続いているのだと知りました。
なんでも、長く続くというのは、
やはり理由があるわけで、
それだけ、きっと愛されているとか、必要とされているとか、
なくてはならないものとして、人々の関心が集まり続けている、ということと同時に、
ある意味では変化をしつつも、
ある意味では、変化をしない、という側面がありますよね。
笑点もメンバーは変わりますが、番組全体の作りや、芸風といいますか、見ているこちらからの全体像は、概ね同じ。
サザエさんも、声優さんが変わることはあっても、ドラえもんの声優さんのチェンジと違って、こちらやルパン三世は、演じる声優さんも凄いと思うのですが、「できる限り、オリジナル(=パブリックイメージ)に似せよう、違和感のないようにしよう」という姿勢をきわめて強く感じるのも、興味深いですね。
人々は、時に変化を求めますが、
時に、変化に拒否反応も示すものですよね。
「老舗の味」は、「昔ながら」、であってほしい。
創業以来変わらぬ味、というものがあるから、老舗になるのであって、
変化の中の一つのヒットがあっても、それが移ろってしまえば、あるいは、そのヒットそのものが、
たまたま、その時流での人々の嗜好に合った、というのでは、
やはり、流されてしまう。
流行というのは、
「流れ行くもの」
と書きます。
ラーメン一つとっても、
昔ながらのラーメンというのは、
「そうそう、これこれ!」
と、食べながら何度も頭の中で繰り返して思ってしまう、
そんな魅力がありますね。
マンネリというのは、マンネリズムの略。
マンネリズムとは、「癖・礼儀作法・行儀といった意味の manner(マナー) と同じ語源」であり、
「文学・芸術・演技などの表現が型にはまっていることである。形式主義、様式主義。」と定義されていました。
否定的な意味合いで言われることもありますが、
同時に、マンネリこそ王道、という見方もできるよね、と思うのは、
様式美という言葉で語られることの多い、そしてそれが魅力である、プログレやハードロックがもともと好きだから、かもしれませんね。
ある意味、クラシックも、ジャズも、アドリブがあるとかないという差異はあっても、同じ曲をずっとやっているわけですが、
そこに喜びや快感が存在するわけで、
そういう意味においては、笑点の話が出たからではないですが、落語というものが、とっても似ているように思います。
決まった題材を、どう話すか(どう弾くか)、ですものね。
最高のラーメンは、きっと、シンプルなもので、何年経っても、ずっと飽きられることなく、いつも新鮮さを持ち続け、時代や世代を超えて、多くの人に愛される・・・。
というわけで、写真のラーメンは、
モーツアルトのメロディみたいでもあり、
「枯葉(Autumn Leaves)」のようでもあり。
いやあー、おいしいですー。
ではー。