明けまして、おめでとうございます。
皆様、よき年末年始をお過ごしになられたでしょうか。
昨日の大晦日は、久しぶりに紅白歌合戦を、後半からではありましたが、見ました。
実は、あの中森明菜さんが出演されるというので見たかった、というのが一番の目的だったのですが、
結果、ゆっくりと、色々と楽しく拝見いたしました。
子どものころはまず興味が無かったはずなのに、”昭和の”演歌が始まるとなんだかホッとしてしまう自分がいたのは、
まあ、〇シでもあるのだとは思いますが、やはり、どこか昔の思い出と一緒に見ているんですよね。
そして「うん・・・年末って、こういう感じだよなあ」と肩の力が抜け、部屋の空気が変わるようにすら感じました。
音楽って、タイムマシーンの役割をするだけでなく、空気清浄器?アロマ?の役割もするのですね(笑)。
中でも、特に印象深かったのは、長淵剛さん、中島みゆきさん、サザン・オールスターズの桑田佳祐さんでした。
さすが歌が上手いとか、ピッチが正確だとか、歌い方がこなれてるとか、そういうような話ではなく、
もう、それぞれが
「中島みゆき」「長淵剛」「桑田圭祐」という『楽器』なのだ、
と思いました。
サザンの「ピースとハイライト」の歌詞には思わず泣けてしまいましたが、
なんといいましょうか、もう皆さん、メロディとか、歌詞とかがどうこうでもなく、
もう、その声と、音楽、全ての”音全体”が、素晴らしい音楽なのでした。
ピアノ、やバイオリン、と並んで、「楽器」としての歌手の存在感の圧倒的な大きさ。
世界に、たった一つだけの、声という楽器。
思わず「うーん」とうなって、テレビの画面に向かって拍手をしてしまいました。
勿論、中森明菜さんや、薬師丸ひろ子さんらも、その唯一無二の声という意味では、素晴らしかったです。
ただ、上に上げたお三方のアーティストさんたちは、その”自分という楽器”のコントロールの仕方を、完全にマスターしておられ、
また、長年にわたって常に現役で、現在進行形で、その”自分という楽器を手入れし続け、演奏し続けている、プロフェッショナルな奏者だった”、というのが偽らざる、素直な印象です。
また、圧倒的という意味では、三輪明宏さんが、今年も凄かった。
2012年の「ヨイトマケの歌」も凄まじかったですが、今回の「愛の賛歌」も、
あのインパクトを上回ると申しましょうか、・・・実に鬼気迫る、それでいて、太陽のごとく暖かな、
一言でいうならば、「ありがたい歌」でした。
分かりやすく言ってしまえば、神様の歌みたいでした。
神様の歌は聞いたことがありませんが、あの、包み込まれる「ありがたさ」は、もう完全に突き抜けておりました。
本物の凄さ、そして、本物の音楽の力。
感服でした。
正座して、見てしまいました。
勿論、いろんな形の音楽があっていいと思いますし、
必ずしも本物である必要も、それを目指す必要もなくなってきているのは周知の事実ですし、
純粋なエンターテイメントとしての音楽や、副次的になっていたとしても、それでも人が喜ぶなら、それも大切な音楽ですよね。
でも、あの身体中全てが感動をするような超絶な音楽体験は、
やっぱり、本物の歌、本物の音楽からしか、感じることができないものだとも再認識いたしました。
まあですね・・・だからこそ、音楽が好きで、好きで、たまらないわけですよ。
また、今年も、沢山の素晴らしい音楽体験ができることを願っております。
また、大学や専門学校の学生の皆さんや、
緑ちゃん倶楽部に集まってくださっている皆様からも、
素敵な音楽を、様々な形の感動を、もっともっと、生み出していって頂きたいですし、お手伝いも沢山したいです。
そして、僕自身も、もっともっとしっかり、よい音を紡げるよう、生み出せるよう、頑張っていきたいと思っております。
アセらず、サボらず、今年も一年、どうぞよろしくお願い致します。
2015年 元旦
ではー。