ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




七草がゆ関しましては、今からちょうど二年前の2013年1月7日のブログにも書きましたが、

Wikiの中にあります

「農文協から出版された『日本の食生活全集』を元に作成した、大正から昭和初期にかけての時代、1月7日に食されていた料理の一覧表」

をつらつらと眺めておりましたら、「概要」という項目がありまして、地方のそれぞれの地域で、どのような七草がゆが食べられているのかが分かるので面白いのですが、

そのほとんどが

「7種類の食材を入れた粥」

であったり、

「三が日、神前に捧げた飯に7種の野菜類を入れた粥。さらに餅も加える。」

「手に入る野草や野菜を入れた粥」

などといった具合なのですが、

 

 

東京の深川では、

「八百屋で購入した七草入りの粥」

となっておりました。

 

八百屋で購入、というのは、野菜の入手方法であって、お粥そのものの概要としてはあまり関係がないように思いますし、

なんとは言っても、深川というのは東京で人も多いところですから、必ずしも八百屋に行かないケースというのも当然あると思われるわけで、

でもこれが、いちおう、決まりとしてこうして文献に残っているというのは、なんだか面白いなあと思いました。

 

編者の方が「まあ、これでいいか」として決定稿にしてしまったのは、

夜中に眠い目をこすりながらまとめていたのか、どうなのか。

そののち、校正の方も、「これでいいや」と。

 

 

・・・心情を思うと、なんとも可笑しく感じてしまうのです。

 

 

で、ちょっと興味を持ってしまった、

この、「日本の食生活全集」なる本。

 

どんなものかな、買ってみようかな、と思って調べてみましたら、

日本の食生活全集 全50巻

 

50巻

無理だー。

 

お値段のほうも、

149148円

と、もはやこれは一生もの、あるいは、何代かにわたって所有、参照すべき、ひと財産ものでございました。

 

「今、やっておかなければならないことがある。

今、やっておかなければ、永久に失われてしまうことがある。

日本人がつくり上げた食事。

それは、今、それを記録しておかなければ、永久に失われてしまう。

 

建築物・構造物・書画・骨董・民具等、形あるものは残る。

しかし、日本人の伝統的食事の総体は、それをつくった人々がいなくなれば永久に失われる。」

 

刊行にあたって、の冒頭の言葉です。考えさせられますね。

 

また、、各巻の表紙が素晴らしいですねえ。

やっぱりちょっと見てみたいです。

図書館にいってみようかしらん。

 

……で、こんな立派な本で、

 

 

東京と江東区深川の七草粥の概要・・・「八百屋で購入した七草入りの粥」

 

うむ

 

ともあれ、葉っぱもしっかり、食べましょうー

 

ではー。



コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )