ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




午後から、T京音大のオープンキャンパスがございました(表示はこうなっておりますが、小六先生も交えて、賑やかにお話をさせて頂きました。後ろでは難波弘之先生、宮城純子先生もご覧になられていたという・・・)。

お忙しい中、お越しくださった方々には感謝です。ありがとうございました。

 

これから音楽を学ぼうとする学生さんたちが、どのように感じ、何を受け取ってくれたのか、気になるところではありますが、

個人的には、本当に一人でも多くの仲間が増えてほしいと思っています。

 

17歳とか、18歳とか。

若い学生さん・・・

といっても、

自分を思い返せば、

「絶対にプロになる。キーボーディストになる。」

と信じて疑わなかった頃でしょうか。

 

その後も疑ったことはないですが、でもまあ、それなりに挫折はありますが(笑)、

でも、今となっては挫折や悔しい思いがあったからこそ、また頑張れたというのは間違いない事実です。

 

たまにいる”なんでもそつなく器用にこなす人”、とか、いわゆる”天才型”というタイプの人が、

必ずしも、ある道で大成功するわけではない、と思っています。

 

よくプロのミュージシャン同士で、こんなことを話すことがあります。

 

「うまくいくからプロになったというより、・・・うまくできないから、くやしくて続けてるとこって、あるよね」

 

結果、プロとして、ステージに立ち、レコーディングなどで自分のプレイを残し、作曲や作詞、編曲などで、有名になってたりしても、

実は、

「なかなかうまくいかないな」

なんて思っている人は、多いのだと思います。

 

「おれ天才。余裕。」

 

といつも言っているような人には、正直、お目にかかったことがないのです(笑)。

 

10代、20代という、人生においてまだまだ若い時は(そう、20代だって、とてつもなく若いですよ)、

「向こう見ずな、わけのわからない勢い」や(笑)、「根拠のない自信」が大切だと思います。

 

勿論、音楽に対しては、謙虚さが必要だとは思います。

医学に対して「あんなのはさ」などと傲慢な医者の卵とか、嫌ですよね(笑)。

これは、同じだと思います。

たとえ、外では精一杯見栄を張っていてもね、結局、自分では「できない」「わからない」ということは、分かっていることですから、

自分にウソをついたり、自分自身を見栄でごまかすようなことは、結果、自分への裏切りであり、自分のために全然ならないですからね。

 

でも、それでも

「どうにかなる!」「どうにかする!」

という、エネルギーこそが、原動力だと思います。

 

勉強なんて、エネルギーさえあれば、いくらだってできるのですから。

これを長きにわたって、生涯にわたって保てる人が、

その道の達人に、結果的になっていく、のだと思うのです。

 

勿論、規格外の天才はいます。

天才が努力したりすると、えらいことをします(たとえば・・・オリンピックのメダリストとかは、僕にはそんな風に見えますが、どうなのでしょうね)。

うわー、逆立ちしたってかなわないなー、と思うことだって、正直ありますよね。

 

でも、好きなら、背を向けるのではなく、諦めるのではなく。

「よし、近づけるだけ、いくぞ」

と思えるものなんですよ。

目標(お手本)は、高い方が燃える、遣り甲斐を感じる、という。

 

そんな風に皆が考えたら、

その考えを、モチベーションを、何年間も、何十年も保っていると、

結果、振り返れば、いつの間にか、多くの目標を達成していたりするものではないでしょうか。

 

勿論、山に登ればどんどん遠くが見えてくるように、どんどん目標は高くなり、大きくなり、増えていくので、

これでよし、にはならないのですけれどもね。

 

でもこの、新しい気色が見れるのが、またやめられないんですよね、楽しくて(笑)。

一緒に音楽を語って、作って、時に悩みながらも、笑って喜び合える仲間が、一人でも増えますように

 

ではー。



コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )