
雨の中、カワイの方が、MP9500の修理に来て下さいました
。
……なのですが、ちょっと問題が(笑)。
「それでは、後程、予定通りのお時間に伺います
」と、リコンファームのお電話を頂いて、
では、そろそろ着くころかな、と思って、サブでセットしていたMP9000をどかして、故障してしまったMP9500を設置いたしました。
「お待たせー。今日、直してもらうからね」
と、電源をいれますと
、
……直ってるではないですか
(笑)。
三つおきに一つ、音の出ない鍵盤があったのに。
なんど電源を入れ直しても、直らなかったのに。
動画を撮ってありますから、思い違いや勘違いではないことは明白です。
全く問題なく、動いている。
医者の前まで来たら、ケロリとしているみたいな感じになっている。
これでは、賞状がもらえない。
じゃなくて、症状が出ていないのでは、修理が・・。
楽器に限らずかもしれませんが、電気のものって、こういうことがありますよね。
いざという時に、その症状が出なくて、困ってしまうこと。
ひとまずカワイの方に電話をして、
「直っちゃってるのですが、どうしましょう
」
とお伝えしますと、
「もう、目の前まで来ております。まだ、玄関前ですし、引き返すこともできますが、当日ですから出張費はかかってしまうのです」
とのこと。
まだ一度きりの症状でしたので、もしかしたら、このまま本当に直ってしまうことも、なくはないそう。
でも、もしかしたら、今夜、また同じ症状がでるかもしれない、とのこと。
また、センサーの故障と踏んで、その部品を持ってきてもらっているのですが、もしかしたらCPUの故障だった場合、
今日、症状が出ていないものを交換しても、完治するのかは、補償ができない、ということ。
「困ったなあ、しばらくまた、症状が様子を見たほうがよいのでしょうかね」
「そうですねえ。では、また症状が出たときに来るとして、その場合、今回分の出張費を頂く、でも大丈夫ですよ。」
というのも、目の前まで来て頂いておいて、なんだか申し訳ない。
せめて、もう少し早めにチェックしてみるんだったなあ、と思っておりますと
「実は、・・・二度目なのです(遠い目・・・たぶんね(笑))。」
「え
?」
「覚えておられないかと思いますが、8年前にも、MPが故障されたとのことで、私、スタジオまで行ったのですが、リハーサル途中で、どうしても難しいということで、見せて頂くことができずに帰ったことがあるのですよ(笑)」
それは、神奈川県東部に住んでいた頃。
僕の担当は、神奈川地区担当のNさんでした。
確かに、リハーサル中に、中央のミの鍵盤が出なくなったことがありました。
しかし、当日のリハーサルは、世田谷区のスタジオ。
Nさんは担当外なので、「東京担当の者を向かわせます」。
それが、今日も来てくれた、Aさんだったのです。
急な事でしたので、Aさんもわずかな時間しかいられず、僕はリハーサルの、おそらくゲネプロかなにかに入っていて、
個人的な理由では、簡単に休憩が入れられない日だったのだと思います。
なので、外にいたスタッフさんが気をきかせて、Aさんに「今日は、まだ2時間近くは無理だと思いますよ」と言ったのだそうで、Aさんはお帰りになられた。
結果、その日、僕はAさんとはお会いできなかったのです。
そして、今回、修理依頼書を見て、
「カワムラさん・・・ん?そういえば」
と、記録を見たそうで、そうしましたら、8年前に、「〇〇スタジオまで出張、しかし楽器を拝見できず」というような記録があったのだそうです(笑)。
(その時は、結局、家から神奈川県担当のNさんに送って、修理をお願してしまったのです。)
そして、今日。
またもや、目の前で・・・(笑)、という。
なので、ということでもないのですが、
おそらくセンサー交換で直る方に賭けて、
「もう、雨の中来て頂いたのですし、交換修理をお願いします。8年越しに、やっと診て頂けるわけですし(笑)。」
「よかったです!では、しっかり見させて頂きます」
こんなことがあり、

ようやく診て頂いたのです。
これが、MP9500の中身なんですよ。
結構しっかり、ピアノでしょう。
この鍵盤が、良いのです。
今日、鍵盤部分の価格を聞いて、また納得。しっかりコストをかけて開発したものでした。
(一般的な88鍵盤のシンセの、・・・数倍でした)

そして、ここが今回エラーを起してしまった疑いのあるセンサー部分の基盤。
長年のカワイ愛好者ということでか、定価よりも割引をしてくれました。
「Nから、お得意様だから、と言付かってますので」とのこと。
嬉しいなあ。
でも、それだけ、壊してる(=壊すほど使ってる、という意味ですが)ってことなんですよね(笑)。
修理の間、色々とお話をさせて頂きまして、その中でも、いくつかとても有意義なお話がございました。
まあ、僕が「どれだけMP9500とMP9000が好きか」というお話の方が、長かったかもしれませんが
(笑)。
ではー。