稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

剣道の垣根

2018年03月06日 | 剣道・剣術


若い頃は自分の道場しか知らなくて、
他の道場の方と稽古する機会なんかほとんど無かった。
自分の道場だけの稽古ではどうしてもマンネリ感がぬぐえない。
たまに出稽古に来られた方と稽古すると新鮮な気持ちになったものだ。
当時はインターネットなど無くて自分の道場だけがすべてだったのだ。

五段で伸び悩んでいた頃からインターネットの時代になった。
(もちろん最初はパソコン通信と言われるものだったが)

ネット上の剣道仲間と何回も集まって稽古した。
先方の所属道場に積極的に出稽古にも行った。
自分の道場にも出稽古に来てもらった。
自分の道場以外での経験が無くては今の自分はいない。
初めてのお相手と稽古する新鮮味と真剣味はこの上無い経験だ。

お年を取った先生で、たまに出稽古を極端に嫌う先生がいる。
自分の道場生が他所に行くのも、他の道場の者が来るのも快く思わない。
昔からある剣道界の垣根。垣根を守って生きておられる。
禁止されているので隠れて出稽古に行ったりする者も出てくる。
そういう道場はだんだん衰退していくのが常である。
小さな小さな井の中の蛙で終ってしまうのだ。
そして他の道場の悪口だけはする。
実につまらないことだ。

初心者は別として、試合に出れるようなレベルなら積極的に出稽古に出て欲しい。
自分の得意技を磨くとともに、苦手な技もどんどん使って稽古して欲しい。
出稽古を禁止している道場などさっさと見切りをつけるべきだ。
インターネット時代に所属にこだわり過ぎるのもどうかと思う。
メインの道場だけ決めて、あとは積極的に行動すべき時代だ。

昔からある剣道界のつまらぬ垣根など飛び越えて、
仲良く楽しく稽古出来れば良いと思うところだ。


(フェイスブックを頼りに出稽古、尼崎市青年部会での稽古風景)
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