稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

神田広美(Hiromi Kanda)

2018年03月13日 | つれづれ
大学生の頃はラジオばかり聞いていた。
千葉の松戸の北小金の下宿屋の6畳間だった。
テレビなど贅沢な時代だったのだ。

ある夜、ラジオで、神田広美の「人見知り」という曲が流れた。

歌は下手なのだが声は透き通っている。
都会の中で恋愛経験の少ない女性が、
年上の彼からあっさりと別れをつげられるという切ないストーリーが、
歌唱力の未熟さと何故かぴったり合って、金も無いのにレコードを衝動買いした。

ジャケットの写真が、密かに憧れていた、
大学の正門前のパン屋の女の子に似ていたせいもあった。

神田広美・・・ふと思い出し、ウィキペディアで調べると、
「現在アメリカで活動している日本の歌手、作詞家」とある。

さっそくyoutubeで「Hiromi Kanda」の名で検索するといくつか出てくる。
ジャズに転向して、歌唱力も上がっていて見違えてしまった。

昔の片思いの女性が、遠くで元気で暮らしているのを見つけたような、
そんな気分になってyoutubeの彼女の歌を聴いていた次第。

うんそうだ。今夜はバーボンでも飲もう。


(哀しみ予報というレコードのジャケット)


(薔薇詩集というレコードのジャケット)


(ジャスジンガー、Hiromi Kanda、そっか、もう40年も経つんだ・・・)
コメント
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