稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

松下電器製、乾電池シェーバー、ES-505

2018年03月21日 | つれづれ

(手の中にすっぽり納まるフィット感と携帯に便利な大きさが良い)

引き出しの奥から電気シェーバーが出てきた。
松下電器(現パナソニック)製のES-505。単2乾電池を1個使うタイプ。

実はこれ、45年前の昭和48年、
高校3年生の最後の春に、奈良の東生駒駅の近商ストアで確か1580円で買ったもの。
いや、買ったのでは無い。当時の彼女に買ってもらった進学祝いのプレゼント。
奈良を遠く離れて千葉で学生生活をするために必要だった。

幸いな事に電池は抜いてあったので液漏れはしていない。
接点を軽く磨いて新しい電池を入れたら回ってくれた。

乾電池1個で動くシェーバーは力強くは無いが、
たいした髭など生えてなかった大学時代はこれで充分だった。
週に数回の使用。使うたびに奈良を思い出していた。

千葉県松戸市小金の6畳間の下宿。
深夜になるとラジカセのダイヤルを回して関西の曲を探す。
夜だと雑音混じりだがラジオ大阪が聞こえることもあったのだ。
関西に帰りたくて帰りたくて仕方の無い4年間だった。

卒業して電気メーカーに就職し岩手県勤務になった。
秋田の得意先からブラウンのシェーバーをつき合いで買った。
だんだんそれが馴染んできていつの間にかES-505は使わなくなった。
髭が濃くなるにつれ、だんだんと奈良から遠ざかったようなものだ。

何だかんだと色々あって、また奈良に住んで20年以上が過ぎた。
人生、どこでどうなるか本当にわからないものだ。
出てきたシェーバーで45年前の思いが少しだけ蘇った次第。


(パナソニックの凄いところは、まだこれに合う内刃外刃が売っているということ)


(対応機種の中に、ES505と書いてあるのを見つけた時は嬉しかった)
コメント
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