く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<山口祇園祭> 八坂神社ご神幸祭とお旅所で「鷺の舞」を奉納

2015年07月24日 | 祭り

【四角・六角・八画のお神輿3基、〝裸坊〟に担がれお旅所へ】

 山口七夕ちょうちんまつり、山口天神祭と並ぶ山口3大祭りの1つ、八坂神社(山口市上竪小路)の「山口祇園祭」が20日の御神幸祭を皮切りに始まった。京都の祇園祭を取り入れる形で祭礼が始まったのは約550年前の室町時代から。市内中心部では御還幸の27日まで様々な行事が繰り広げられる。

 御神幸祭は四角、六角、八角の3つのお神輿に祭神の素盞鳴尊や稲田姫命をお乗せして山口駅通りのお旅所までお送りする神事。地元の小学生の女の子4人が巫女さんの装束で「浦安の舞」を優雅に奉納した後、境内の一角で3台のお神輿を前に「鷺の舞」が奉納された。この舞は白鷺の作り物を身に着けて舞う風流(ふりゅう)芸能の1つ。京都・八坂神社から山口の八坂神社に伝わり、さらに山口から島根県津和野町の弥栄(やさか)神社に伝わった。

 

 本家の京都では早くに絶えてしまったが(近年復活)、山口の「鷺の舞」と津和野の「鷺舞」は今も続く。山口の「鷺の舞」は県指定、津和野の「鷺舞」は国指定の重要無形民俗文化財。「鷺の舞」には鷺役2人、小鼓を胸に下げた鞨鼓(かっこ)役の少年2人らが登場し、伝統の舞を披露した。古典芸能らしく単調な中にも雅な一面を感じさせる舞だった。この後、お神輿は約580人の〝裸坊〟に担がれ守られて、中心商店街を経由しお旅所に向かった。

 

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<黒崎祇園山笠> 豪華絢爛な人形飾り山8基、電飾きらびやかに巡行

2015年07月24日 | 祭り

【ぐるぐる回転したり蛇行したり「けんか山笠」の異名も】

 戸畑祇園、小倉祇園とともに北九州3大祭祭りといわれる「黒崎祇園山笠」が17~20日の4日間にわたって北九州市八幡西区黒崎地区で繰り広げられた。春日神社、岡田宮、一宮神社の氏子によって約400年前から行われてきた伝統行事。今年は台風の影響で17日の山笠競演会が中止になったものの、その後の山笠8基が勢ぞろいする山笠大集合や太鼓競演会、街中巡行などは予定通り行われ、JR黒崎駅前の中心商店街などは多くの見物客でごった返した。

 黒崎祇園の山笠は豪華な人形飾り山で有名。ただ祇園祭に先駆けて行われる「お汐井取り」の神事だけは昔ながらの笹山笠の姿で行われる。この神事は山を清めると同時に祭りの無事を祈願するもの。笹山笠は福岡県の無形民俗文化財に指定されている。お囃子は関ケ原の合戦の陣太鼓の勇ましさを取り入れたものともいわれ、大太鼓・小太鼓・鉦(かね)に法螺貝が加わる。

 

 今年の山笠は大坂夏の陣や冬の陣、姉川の合戦、倶梨伽羅峠の戦いなどをテーマに、勇壮な戦国武将の人形などで飾り立てていた。山笠の動きは激しい。車輪を軸にして猛スピードで回転したり、蛇行したり、疾走したり。そのため「けんか山笠」の異名を持つ。19日夜、駅前商店街のアーケードが切れる四つ角で「熊手一番山笠」が回転を始めた。太鼓の連打と法螺貝に鼓舞されるように、時計回りにぐるぐる、ぐるぐる。10分間以上も続いただろうか。連続して回った回数は優に100回を超えた。日が落ち暗さが増すにつれ、各山笠は明るい電飾で一段ときらびやかさを増した。

 

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