こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。
今朝はまだ晴れていますが、夕方から夜には、雨か、もしかしたら雪になるかもしれないという予報です。
いつものようにゴミ出しで外に出たら、やはり冷たい空気が顔を包みましたが、おやという感覚にもなりました。
冷たいことは冷たいのですが、真冬の肌を突き通すような冷たさではないのです。これがもしかしたら春の気配なんでしょうか。
川にはいつもの(?)2羽の鴨が、羽根を休めていました。
私がまだ広告制作会社に勤めていたときの話です。
あるとき一人のデザイナーが辞めたいといってきました。
彼は勤めてから1年ぐらいなんですが、けっこう才能もあり、デザインの他にもコピーライターとしても使えそうなので期待もしていたのですが、突然の告白です。
この会社では単純なデザイン作業というよりも、チラシのデザインが多いので、もっとクリエイティブなことがやりたいという気持ちらしいです。
私などから言わせれば、地方の広告制作会社で、ある程度の規模で(その時分での会社の年商は3億円以上ありました)生きていくには、やはり飯の種としてはチラシ依存が高くなります。
はっきり言ってチラシはそれほど粗利がなくても、1回出せばそれで終わり、次にチラシを出すとなったら、まただいたいいちから始めるわけで、おいしい仕事には違いないんです。
リーフレットやカタログといったクリエイティブ性の高い仕事は、一度やると、速くて1年、だいたいは3年後ぐらいにしか印刷というか増刷りの依頼が来ないし、来るのはいい方で、ほとんど1回きりでその仕事が終わってしまいます。
その点、チラシは一度扱うと数回、あるスーパーでは、何十年にも渡って担当できるわけで、経営安定にもいいんです。
まあそんなわけで、彼には、辞めない方がいいよと説得しましたが、辞めてしました。
辞めるときは円満退社でしたので問題はひとつもありませんでした。
そうして半年後ぐらいでしたか、ある夜、会社に訪ねてきたのです。
そのときは他の社員はすべて帰っていて、わたしひとりしかいませんでした。
社長は出かけていますし、専務も取引先の販促会議に出席していました。
どう新しい仕事先は、などと世間話を始めたのですが、何だか腹に何か持っているようで、浮かない顔つきです。
そうしてしばらくして話しだしたのは、もう一度この会社で働きたいということでした。
やはりこの会社以上のクリエイティブな仕事をさせてもらえなかったようですね。
世間というものはそんなものです。
隣の芝生は青く見えるんです。
私個人的にはよく戻ってきたなあという思いで、才能もありますので、早速専務に話し、専務から社長にと話は伝わりましたが、この社長は、一度自分から離れていった人間を絶対に認めないという主義なんですね。
かわいがってやったのに裏切られた、という感覚なんですね。
確かに自分が気に入って雇った人にはとことんつくしますから。
私などもその一人で、雇われた数日後から会社の車を通勤に使わせてもらうようになりましたし、住むところも斡旋してもらいました。
夜にはよく飲みに連れて行ってももらい、かわいがってもらった一人です。
だめというにべもない回答で、彼はしゅんとなっていました。
その後一念発起したのか、自分で始めてしまいました。
それが良かったのかどうか、分かりませんが、この会社にとっては損失だったような気がします。
こんなことを書いたのは、ある本を読んで上記のことを思い出したからです。
その本とは、「たった三行で会社は変わる―変化と行動の経営
」という株式会社サトーのCEO、藤田東久夫氏が書いたものです。
その中に、会社を辞めたいという人には、喜んで送り出す。そうしてその人がまたこの会社の世話になりたいといってきたら、よく戻ってきた、歓迎するといってまた雇うということです。
ちょっと長くて著作権違反にならないようにと祈りますが、引用します。
「一度退職した人を二度と採用しないという不文律を持っている会社の方が変だ。脱藩者じゃあるまいし他藩の費用で武者修行してきたと思えば実にありがたい話だ。受け入れないという方が、いじめを誘発する仲良しグループのようで危険に映る。
あるとき展示会場で競合他社の展示ブースにいた元社員を見つけたので、「そんな所にいたのか。どうだ、そろそろ戻ってくるか」と声をかけたら果たして戻ってきた。「私には他にやりたいことがあるので」と言って去った女子社員も、1年足らずで「サトーでもう一度頑張りたい」と戻ってきた。皆一様に以前よりもずっと前向きに働いてくれる。」
というものです。
そうなんですよ。わざわざ他所の会社の費用で修行をしてきてくれたと思えば、ありがたいですね。
近頃では、会社の貴重な利益から費用を捻出して高いセミナーなどにも出させなくはなりませんが、他社で生きた経験を他社の費用でしてきてくれる人というのはありがたいものなんだと考えると、どんどん採用すべきでしょうね。
いかがでしょうか。
それでは今日はこれで。
経営や販促のご相談は24時間いつでも対応しています。
お気軽にお電話ください。
027-261-6617までどうぞ。
また、上記へのご意見やコメント、お問い合わせは下記メールまでお願いします。
k1948f@nifty.com
このブログに載せることはありませんので、忌憚のないご意見、感想をお待ちしています。
▼下記は現在配信中の、無料メールマガジンです。
お店や会社経営のちょっとしたいいヒントがたくさん載っています。
消費者目線のマーケティング
繁盛店になりたいか!
「あっ、そうか! ちょっとした『気づき』が繁盛店に変える」
あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。
今朝はまだ晴れていますが、夕方から夜には、雨か、もしかしたら雪になるかもしれないという予報です。
いつものようにゴミ出しで外に出たら、やはり冷たい空気が顔を包みましたが、おやという感覚にもなりました。
冷たいことは冷たいのですが、真冬の肌を突き通すような冷たさではないのです。これがもしかしたら春の気配なんでしょうか。
川にはいつもの(?)2羽の鴨が、羽根を休めていました。
私がまだ広告制作会社に勤めていたときの話です。
あるとき一人のデザイナーが辞めたいといってきました。
彼は勤めてから1年ぐらいなんですが、けっこう才能もあり、デザインの他にもコピーライターとしても使えそうなので期待もしていたのですが、突然の告白です。
この会社では単純なデザイン作業というよりも、チラシのデザインが多いので、もっとクリエイティブなことがやりたいという気持ちらしいです。
私などから言わせれば、地方の広告制作会社で、ある程度の規模で(その時分での会社の年商は3億円以上ありました)生きていくには、やはり飯の種としてはチラシ依存が高くなります。
はっきり言ってチラシはそれほど粗利がなくても、1回出せばそれで終わり、次にチラシを出すとなったら、まただいたいいちから始めるわけで、おいしい仕事には違いないんです。
リーフレットやカタログといったクリエイティブ性の高い仕事は、一度やると、速くて1年、だいたいは3年後ぐらいにしか印刷というか増刷りの依頼が来ないし、来るのはいい方で、ほとんど1回きりでその仕事が終わってしまいます。
その点、チラシは一度扱うと数回、あるスーパーでは、何十年にも渡って担当できるわけで、経営安定にもいいんです。
まあそんなわけで、彼には、辞めない方がいいよと説得しましたが、辞めてしました。
辞めるときは円満退社でしたので問題はひとつもありませんでした。
そうして半年後ぐらいでしたか、ある夜、会社に訪ねてきたのです。
そのときは他の社員はすべて帰っていて、わたしひとりしかいませんでした。
社長は出かけていますし、専務も取引先の販促会議に出席していました。
どう新しい仕事先は、などと世間話を始めたのですが、何だか腹に何か持っているようで、浮かない顔つきです。
そうしてしばらくして話しだしたのは、もう一度この会社で働きたいということでした。
やはりこの会社以上のクリエイティブな仕事をさせてもらえなかったようですね。
世間というものはそんなものです。
隣の芝生は青く見えるんです。
私個人的にはよく戻ってきたなあという思いで、才能もありますので、早速専務に話し、専務から社長にと話は伝わりましたが、この社長は、一度自分から離れていった人間を絶対に認めないという主義なんですね。
かわいがってやったのに裏切られた、という感覚なんですね。
確かに自分が気に入って雇った人にはとことんつくしますから。
私などもその一人で、雇われた数日後から会社の車を通勤に使わせてもらうようになりましたし、住むところも斡旋してもらいました。
夜にはよく飲みに連れて行ってももらい、かわいがってもらった一人です。
だめというにべもない回答で、彼はしゅんとなっていました。
その後一念発起したのか、自分で始めてしまいました。
それが良かったのかどうか、分かりませんが、この会社にとっては損失だったような気がします。
こんなことを書いたのは、ある本を読んで上記のことを思い出したからです。
その本とは、「たった三行で会社は変わる―変化と行動の経営
その中に、会社を辞めたいという人には、喜んで送り出す。そうしてその人がまたこの会社の世話になりたいといってきたら、よく戻ってきた、歓迎するといってまた雇うということです。
ちょっと長くて著作権違反にならないようにと祈りますが、引用します。
「一度退職した人を二度と採用しないという不文律を持っている会社の方が変だ。脱藩者じゃあるまいし他藩の費用で武者修行してきたと思えば実にありがたい話だ。受け入れないという方が、いじめを誘発する仲良しグループのようで危険に映る。
あるとき展示会場で競合他社の展示ブースにいた元社員を見つけたので、「そんな所にいたのか。どうだ、そろそろ戻ってくるか」と声をかけたら果たして戻ってきた。「私には他にやりたいことがあるので」と言って去った女子社員も、1年足らずで「サトーでもう一度頑張りたい」と戻ってきた。皆一様に以前よりもずっと前向きに働いてくれる。」
というものです。
そうなんですよ。わざわざ他所の会社の費用で修行をしてきてくれたと思えば、ありがたいですね。
近頃では、会社の貴重な利益から費用を捻出して高いセミナーなどにも出させなくはなりませんが、他社で生きた経験を他社の費用でしてきてくれる人というのはありがたいものなんだと考えると、どんどん採用すべきでしょうね。
いかがでしょうか。
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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