言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

NBそっくりPBより、クオリティ重視のPBを

2012-05-24 08:30:43 | 生き残るということ
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今日も朝から晴れていまして、なんか暑くなりそうな気配がムンムンです。
昨日もけっこう暑かったですからね。

今朝のスポーツニュースはもちろんサッカーがメイン。
香川、岡崎のゴールでアゼルバイジャンに快勝と踊っていましたが、これは練習試合であり、相手はランク109位のチーム。
そのチームに快勝したからといって喜んでいていいのでしょうか。
ディフェンスでは相手のミスで助けられましたが、けっこうヒヤヒヤでしたよ。
この試合で見えた弱点をひとつひとつ検証して、6月3日からのワールドカップ最終予選で勝ってもらいたいなあと、一ファンとして痛切に思います。


さて、最近は大手の流通業界も、再編が進み、ビックリするような組み合わせも登場しています。
最近で驚いたのは、イトーヨーカドー内のある売場に「SEIBU」ブランドのコーナーがあること。
ちょっと前には考えられなかったことです。

そんな中スーパー業界も、ヨーカドーとイオン、そしてその他というようなグループになり、イオングループに入っているスーパーでは、イオンのPBが堂々と販売されています。

関東地方ではベルクや、カスミでもイオングループのPB商品が堂々と陳列されています。
それが軒を接するようにして競合している店舗もあるのに、中では同じPBが販売されています。

そんなことはグループだから当たり前だという考え方は、それこそ業界の常識は一般の非常識ではないでしょうか。

一見競合しているのに、中では同じPB商品が堂々と同じ価格で販売されているというのは、消費者にとってはとても奇異に映ることです。

私も頭の中では理解しているつもりですが、売場を眺めるたびに違和感を禁じ得ません

さて、そんな違和感いっぱいのPB商品ですが、あるスーパーでは、自社ブランドのオリジナル開発商品をどんどん取り入れている店もあります。
イオンやヨーカドーグループのPBとは全然違う開発姿勢です。

大手のPBは、言ってみればナショナルブランドに似せた商品で、ナショナルブランドよりも価格を抑えた、言ってみれば価格に重点を置いた商品。

片や単独店に近い小規模スーパーの、ナショナルブランドにはないまったく新しいPB商品の開発。
同じPBといっても、全然その開発姿勢が違いますね。

またPBの委託先製造メーカーに対する姿勢も全然違いますね。
こんなことを聞いたことがあります。
ある食品メーカーの話ですが、大手の依頼でしょうがなくPBを手がけているけれども、その卸価格の厳しさにはほとほと嫌気がさしてくるという嘆きです。

そのメーカーの商品も扱う代わりにPBを製造してほしいと、半ば強制のようにPBを作らされ、粗利を圧迫しているということ、です。

そんな中、あるスーパーでは、地方の小さなメーカーであって、全然その名も知れないようなメーカーであっても、技術的にいい商品を作っているというメーカーを探して、共同開発でオリジナル商品を製造しているというところもあります。

どちらの方がこれからの時代に適応するのかということは、自明の理ですね。

ヨーカドーなどは、最近ではナショナルブランド似のPB商品ではなく、まったく新しい商品の開発にも力を入れるようになってきているようですが、まだまだ道半ばですね。


全然話は変わりますが、関東圏で放送されているTVCMで、とても気に入っているものがあります。
それは西友のCMで、食卓を囲む大家族が、本当に食べる歓びを満面に浮かべて焼き肉を大口でほおばっているというCMです。
姿も形も整っているタレントを使っている嘘っぽい家庭の雰囲気ではなく、まったくまさに庶民が、いい顔をして肉をほおばっているシーンはとてもリアルで気持ちのいいものです。

西友だからオーケーになったコンテプランだったのでしょうね。
これを作ったプランナーは時代感覚がとてもすぐれているなあと思います。

PBの話を書いていたら、そのCMがなぜだか頭の中に再現されてきました。


さあ今日もがんばろう!

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