家に帰れば区長さん、町内のリーダー的な存在のI氏 服装には無頓着な御仁。
折り目のないズボンをくるぶし丸出しではき、靴下の組み合わせの違いにも拘らず、無造作に結んだネクタイはいつも緩みがち。
お酒が大好き、飲むほどに口数も滑らかに、小太りの体の揺れも大きくなり、口元を杯に近づけて飲む独特なスタイルで楽しい話題を語り続ける。
職場旅行で入浴後のこと ランニングシャツが無くなったと言うので、見ればパンツの上にランニングを重ねてはいている。 確かにパンツ代わりにはきやすい作りではあるが、こんな姿、深く想像しない方がよろしいかと。
翌朝 今度は靴下が無くなったと、代わりが無いのか、素足で革靴はいて何食わぬ顔。
昭和55年 当時57才のI氏とは2年のお付き合いだったが、今日は冥土でどんな身なりで酒を楽しんででおられるやら。