人生が残り少なくなる頃には、体の内外で部品が大なり小なり不具合を生じ、何らかの内服薬を利用している方も多い、食後のデザート的な存在なのか、物忘れが多い年頃なのに、薬だけは忘れる確率が少ない。
今のところ内服薬のお世話にはなっていないが、小学生の頃に患った右耳の中耳炎が慢性化し、70年近く耳鼻科のお世話になっている次第、子供のころ、耳鼻科の専門医がいなかった田舎で、唯一あった産婦人科医での治療だったが。
中学生の頃、悪化して初めて専門医にかかり、春休み、夏休みを利用して汽車で片道2時間の通院治療、社会人になってからも転勤地の耳鼻科へ、そのたびに手術を勧められ、ようやく10年ほど前、穴のあいた鼓膜の再生手術を済ませたが。
現在は、安定した状態だが、年に何回か、開業している当時の手術医の医院で、中耳の清掃,点耳など定期点検が続いている、免疫力の弱い人工鼓膜の管理は厄介だが、聴力は支障ないので、何でも聞こえてくる。