
もの貰いとは、瞼の裏側にできるオデキのことと、人様から金銭や食べ物を恵んで貰うことと二通りあるが、後者の話しとして、最近、一般家庭には御目見いしないが、お寺には、今も恵みを求めてお出でになると言う。<o:p></o:p>
御寺は、昔から金銭や寝食を縋ったり、悩み事相談の場として利用され、珍しい話しでもないが、東北大震災後の一時期は、避難して来られた被災者が多かったと聞いている。<o:p></o:p>
最近は、職を探しているが見つからず困っていると言って、来られる中年の男性が多く、食べ物はいらないが御金をくださいと言う、お寺さんとなれば、無下にもできず、なにがしかの施しをするとか。<o:p></o:p>
施し後は、墓の掃除などを申し出たり、歌を歌ったりする人もいるそうで、中には、就労意欲があるのか疑わしい者もおり、一晩お世話した人が、後に留置所に泊っていたりして。<o:p></o:p>