小学校低学年だった昭和10年代半ば,小さな村で育った爺、学校から帰ると必ず母ちゃん何かない?とおやつをねだる、味噌や塩をつけた小さなおにぎりがおやつだったことも。
また、遠足で母が作ってくれたおにぎりは、具は梅干しがお決まりで全体を海苔で巻いたもの、農家の子供たちの味噌を塗って、こんがりと焼いた大きなおにぎりが、美味しそうで食べたかった。
戦争末期の昭和20年の6月に農家への勤労奉仕は、除草機での田の草取りだった、小昼(こびり)と称して10時に出される塩むすびの味が今も忘れないでいる、コシヒカリよりも美味かった。
おにぎりに梅干しを入れておくと梅干しに含まれているクエン酸の殺菌作用が働いて、細菌の繁殖を食い止め,ご飯が傷みにくくなり、防腐剤として理にかなった先達の知恵であろう。