一昨日の3月8日、元気で89歳の誕生日を迎え、いよいよ80代最後の年になった。小学生時代はクラスで小さくて痩せの爺が、健康優良児だった同級生よりも長生きしてしまった。
人生の終盤に入ったのは確かである。若い頃は、せいぜい80の声を聞くまでは元気でいたいものだと思ったこともあったが、もう死んでもいいとは思わないし、ひたすら幸運に感謝している。
元気で長生きしている作家、曽野綾子氏が言うに、90歳になったら死後の世界が、「あらお久しぶり、今お着きになりましたか」と言う感じで、無人の川岸ではなく、賑やかな風景に変わったと。
爺も終着駅まで幾つ停車駅があるのか分からないが、誰が迎えに来てくれるだろうか、彼の地には会いたい人が沢山いるので、誰から会おうかと、楽しく考えるようになった。