爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

打診

2022年08月10日 | 日記
スイカの美味しい季節、昔は八百屋さんが見た目と音を叩きながら選んでくれた。食べ頃のスイカはボンボンと響く音、未熟のスイカはポンポンと高い音、熟し過ぎたスイカはドンドンと鈍い音だとか。

子供の頃、SLの機関士だった父に聞いたことがあるが、機関車の周りを歩きながら金槌で叩いているのは、音で異常の有無を確認しているのだとか、大工だった叔父さんも釘打つ前に金槌でトントンと叩いていた。

最近は聴診器を使ったり打診するお医者様と出会わないが、昔のお医者さまは、患者の身体の表面や背中を叩いて振動を与えて、それにより生じた音を聴き取り内部の状態を調べていた。

人間の頭も、専門医に叩いてもらえは゛脳みそが満タンの頭と空洞のある頭では音の響きも違うのか分かんだろうか、家内の頭を叩いても、爺の頭を叩いても何の響きもない。

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