特権階級でない一般の人たちが新婚旅行に行けるようになったのは、第二次世界大戦が終わって、復興の兆しが見えてきた1950(昭和25年)年以降のようである。
1960年代には、南国ムードが漂う宮崎の海辺でこれからの人生を誓い合い、神話の物語に胸をときめかせたカップルたちで、宮崎は空前の新婚旅行ブームに湧いた新婚旅行のメッカだった。
1970年代に入ると海外旅行へ行く人も珍しくなくなって来た。旅行会社による「新婚旅行はハワイでバカンスを」と言ったキャンペーンも大々的に行われていた。
1958年(昭和33年)に結婚した爺、安月給の代表とも言われた公務員が海外への新婚旅行は耳にしたことはない。富山県の温泉へ2泊の旅行をしてから65年になる。