昭和14年から6年間の田舎の小学生時代は、真剣に勉強したという覚えが全然ないにもかかわらず、偏差値の低い小学校だったのだろう、卒業式には成績優良の証をいただいたのである。
戦時下だったことで、毎年イナゴ取り、落穂ひろい、ドクダミ、ゲンノショウコの薬草の採取、テントウムシ、ずい虫取りなど害虫の捕獲、桑の木の皮むきなど楽しくない行事ばかりを覚えている。
昭和20年旧制中学1年生の教科は、国語、漢文、歴史、地理、体操、幾何、代数、、英語、生物、配属将校による教練だつたが、理解するのに苦労しながら一学期が終わった。
一学期の通知書の成績が150人中の128番は、他の学校との学力差を痛感、卒寿が間近になった今も忘れないである。この時のショックが初めて勉強する気にさせてくれた転換期となった。