鹿児島県出水市、法人市民税10年間免除
パイオニアなどの工場跡地進出企業に
一昨年出水市から撤退した企業の工場跡地への企業進出を有利に進めるために、出水市が思い切った施策に出た。
鹿児島県の出水市は、2009年に撤退したパイオニアとNEC液晶テクノロジー(川崎市)の工場跡地に進出する企業に対し、「今後10年間、年3億円を上限に法人市民税を全額免除する。」市議会に条例改正案を提出、可決された。
既に09年から固定資産税を10年間免除、法人市民税率も14.7%から12.3%に下げているが、誘致が難航しており、さらなる優遇策を打ち出すことになる。
2つの工場は同じ敷地内にあり、面積は15万6500メートル。大型クリーンルームなどを備えた工場など11の建屋と関連設備があり、市が保存している。進出企業は「居抜き」で利用できるという。
出水市では、両工場の撤退で1000人規模の退職者が出た。跡地への企業誘致に全力を挙げているが、企業からは半年に1回問い合わせがある程度にとどまるという。ところが、東日本大震災以降は、跡地に関する問い合わせや工場見学の見学者が少し増えているという。この機会を何とかチャンスにしようという、全国の自治体が企業誘致に力を入れるなか、全国でもほとんど例のない優遇策を打ち出す必要があると判断したもの。
撤退工場の跡地は、大企業でないとその規模等からは困難だと思われるが、ぜひ、新たな免税措置が効果を発揮するよう当協会でも色々な機会にPRをしていきたい。
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