NY円が1ドル76円台電力不足と二重苦
どうなる製造業、海外移転加速か?
円高はどこまで続くのだろうか?。29日のニーヨーク外国為替市場で、円は1ドル=76円台に上昇した。
このまま円高が続くと、輸出で稼ぐ自動車や電機など製造業の業績に大きな打撃となるのは間違いない。今日本は、円高に加え電力不足という“ダブルパンチ”で製造業の海外移転が加速すれば、雇用の減少を通じて国内景気の悪化に拍車をかけることになると、経済界からは悲鳴があがっている。
自動車や電機業界は海外の売上高比率が高く、円高は業績にマイナスになる。現地通貨ベースで同じ額の輸出でも、円換算の手取りは目減りするからだ。
27日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=77円60銭台まで進行し、戦後最高値となった3月17日の76円25銭に迫った。 急激な円高が輸出企業の業績に打撃を与え、東日本大震災直後の落ち込みから回復しつつある日本経済に冷や水を浴びせる懸念が強まっている。
民間信用会社、東京商工リサーチの調べによると、東証1部、2部上場メーカー121社のすべてが 今年度の想定為替レートを1ドル=80円以上に設定しており、このままの水準が続けば 利益の圧迫要因となるのは確実だ。
商工リサーチが27日発表した調査では、2012年3月期の業績見通しの前提となる 想定為替レートを1ドル=80円に設定するメーカーは約半数の60社。次いで多いのが83円で21社、85円が17社と続く。80円以下を想定しているメーカーはなかった。
ちなみに、主要企業の想定 円/ドルレートは、
・コマツ 90→82、 ・日立製作所 85→80、 ・東芝 90→85 、・パナソニック 90→83
・ソニー 90→83 、 ・トヨタ自動車 90→82
民間信用会社、東京商工リサーチの調べによると、東証1部、2部上場メーカー121社のすべてが 今年度の想定為替レートを1ドル=80円以上に設定しており、このままの水準が続けば 利益の圧迫要因となるのは確実だ。
商工リサーチが27日発表した調査では、2012年3月期の業績見通しの前提となる 想定為替レートを1ドル=80円に設定するメーカーは約半数の60社。次いで多いのが83円で21社、85円が17社と続く。80円以下を想定しているメーカーはなかった。
ちなみに、主要企業の想定 円/ドルレートは、
・コマツ 90→82、 ・日立製作所 85→80、 ・東芝 90→85 、・パナソニック 90→83
・ソニー 90→83 、 ・トヨタ自動車 90→82
1円円高になると、トヨタ自動車で300億円、ホンダで150億円の営業減益要因となるという。 生産拠点の海外移転や中小企業の“円高倒産”が増えかねないはずだが、今のところ政府に円高阻止の動きは見えない。機能を失っているのか。手の打ちようがないのか?
さらに追い打ちをかけるのが電力不足。節電要請が長引けば増産など思うような意思決定ができなくなり、「日本で生産するのは難しくなる」(パナソニックの上野山実常務)。
円高には原油など日本が輸入に依存する原燃料の価格を下げるという利点もある。それでも野村証券の木内登英チーフエコノミストは「10%の円高で経常利益は5%程度下落する。円高進行に伴う景気悪化を考慮すれば、悪影響はさらに大きくなる」と指摘している。
まさに、「どうなる日本経済」?、企業だけでなく、国民がこのことに注視しているのではないだろうか。
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