セリエAカターニアで活躍する日本人フォワード、森本選手。
怪我が多く、これまでは実力を発揮できなかったが、今期は体質改善に
努め、けがをしなくなったということでリーグでゴールを量産している。
当然、日本代表からもお声がかかるようにもなるが、それに対して彼は
とても面白い考えを示している。
それは、スペインのテレビインタビューで、日本代表に招致されたらどう
するか?という質問に、彼が「行きたくない。プレースタイルが違うから」
と答えたということ。
日本代表というステータスより、自分を生かしてくれるチームでのプレー
を最優先に考えるこの姿勢は、とかく体裁や見栄を気にする日本人には
なかったものだ。
まだ20歳という若さでこれだけしっかりと自分を見つめ、生かせる道を
歩けるのは、驚きというほかないが、だからこそ世界のトップリーグで
レギュラーを張り活躍できるのだろう。
彼には、この上は世界一のフォワードと呼ばれるくらいにまで成長しても
らって、今後どんどん海外のリーグで活躍する日本選手が生まれるよう
に頑張ってもらいたい。
日本サッカー界に“一時的な”救世主など不要なのだから。