僕たちは一生子供だ

自分の中の子供は元気に遊んでいるのか知りたくなりました。
タイトルは僕が最も尊敬する友達の言葉です。

日常従事者

2020-06-02 | Weblog
コロナは少し落ち着いてはきたが、感染が広がってからというものこれまで、医療に従事されている方々のご苦労やご活躍は国民皆が知るところである。
ブルーライト、拍手、ブルーインパルス、花火、と、医療従事者へのエールは数多く、これによって勇気づけられた方々も数多いことだろう。が、私は敢えて言いたい。医療関係の方の影に隠れてそれ以外の方々が称えらえないのは違うんじゃないかと。
直接的には医療に従事されている方々がいなければこの危機は乗り越えられない。命を懸けて人を救う仕事を続けておられることは尊敬に値すると思う。しかし、だ。
存続の危機に立たされている数多くの業種の皆さん、毎日必死で子育てをしているお父さんお母さん、全ての労働者、学生、子供、乳飲み子たち。みんなみんな毎日コロナと闘っている。そしてこの人たちは皆なんらかの形で社会インフラを形成し支えている。ようするに日常に従事する人がいてこその社会である。この人たちがいなければ医療も当然成り立たない。本来はこの難局と闘っている皆が医療従事者と同じだけ称えれるべきだと思うのだ。
称え方は分からない。ほんの小さなブログの記事である。誰にも届かないかも知れない。でも正しい意見は必ず生きて姿を現すはずだ。それを信じて私は日常従事者にエールを送り続けたい。

アラスカのオオカミ

2020-06-01 | Weblog
大好きな写真家・作家の故星野道夫さんが著書「魔法のことば」の中でこうおっしゃっておられる。

「北極圏で油田開発が進んで、オオカミやカリブーの大群が消えてしまっても、たしかに実際の僕らの暮らしは基本的に何も変わらないかも知れない。でも、その中で確実に何か失っていくものがあると思うんです。それは、想像するということです。もしオオカミが本当にいなくなったら、オオカミを想像できなくなる。でも、そこにオオカミやカリブーがいれば、たとえ実際にそれを見ることができなくても、自分の意識、想像力の上での豊かさのようなものをもたらしてくれる。そういう意味で、遠い自然というのは近い自然と同じくらい人間にとって大切なのだと思います。油田開発か自然保護かという問題は本当にむずかしくて、自然保護と言うことは簡単だけれど、そこにはいろいろな問題があるのです。」



写真はこの本の挿絵の1枚である。こんなに優しい表情の熊を撮れる人は星野さんしかいないだろう。最後は熊に襲われて亡くなられたらしいが愛するアラスカの自然に倒れて本望だったに違いない。
会ったこともない星野さんを思うこと、友のいる徳之島を思うこと、愛する人たちを思うこと、自分自身を思うこと。想像とはなんと豊かであることか。
今、この瞬間にもアラスカでオオカミは吠えているに違いない。

※気が付くと同じようなことを最近も書いていた。忘れてばかりは怖いが星野さんの生き方や考え方によほど感銘を受けているのだと自分自身で思う。