コタンクルカムイのまったり生活

野山の散策、小さな旅行、テニス遊びなど、札幌生活を不定期に掲載。
'06年版は「みみずく先生の日記」で。

お約束の - 7/20 雨竜沼湿原 -

2011年07月20日 | 雨竜沼湿原
津軽海峡に居座っていた(梅雨?)前線もやっと消え、夏らしい日が安定してきました。
前日は少々テニス遊びをしすぎたので体力に不安を残したまま雨竜沼湿原へ。
毎年訪問して今年で6年目です。
8時半に家を出て、途中で朝食を取り、ゲートパークを出発したのが11時15分。
出だしはホントにきつく今回は途中リタイアも考えました。
幸か不幸かゆっくりペースの先発女性3人組に追いついてしまったのでこちらもユックリに。
結局湿原入り口についたのは13時近く。これまでで一番遅いペースだった。
傍若無人な団体さん(複数)を横目にゆっくり休憩を取って湿原を一周。
下山路ではヘロヘロ。しゃりバテだったのかな?
下山は予定を1時間オーバーして5時近くになってしまった。

雨竜11
去年とはうってかわって今年はエゾカンゾウの当たり年のようだ。

雨竜12
見渡すばかりのエゾカンゾウ。
ヒオウギアヤメ(紫)、エゾノシモツケソウ(スオウ色)、エゾカンゾウ(黄橙色)のグラデーションがとっても綺麗だったが、小さい写真では映えないので省略。

雨竜10 雨竜9

雨竜7 雨竜6
ハイオトギリにシナノキンバイ。
キラキラ光るような黄金色。

雨竜1
ウリュウコウホネはこれが精一杯のアップ。

雨竜5 雨竜2

雨竜4
登山路ではエゾアジサイが咲き始めだった。

雨竜14 雨竜15
クロバナハンショウヅルとチングルマ

雨竜8
イワイチョウ

雨竜3
ヒバリ(?)も暑くて休憩中?

ホソバノキソチドリは最盛期。ミツガシワとツマトリソウが少々。
ナガボノシロワレモコウとタチギボウシはこれから。トキソウは見つからず。
こんなところにハマナスが?と思って記録しなかったが、調べてみたらオオタカネバラだったらしい。
カラマツソウもそろそろ終わり。
名残のオオバタチツボスミレ。ハクサンチドリ、コバイケイソウはもう終わり。
サンカヨウの実はほとんどがまだ緑色。
各種のお花の最盛期は昨年より1週間ほど遅いようだ。

高層湿原の夏は足早に過ぎていくようです。

やっとお出かけ - 7/16 雨竜沼湿原 -

2010年07月17日 | 雨竜沼湿原
気が急きながらもなかなかタイミングが合わなかった雨竜沼湿原行きをやっと実現できました。
毎日天気予報を睨みながらで今日こそ!というわけです。
7時45分に家を出て、10時半頃から登り開始です。高速を使って片道1,400円。
とっても暑いのでゆっくりゆっくり動いて湿原を一回りして16時に登山口のゲートパーク帰着です。
今年は一気に暑くなったせいかアブやブヨがうようよいます。
アチコチをデコデコに刺されて皮下脂肪が増えたような腫れ方です。

 
ゲートパークまでの砂利道の途中には2カ所にシラカバの純林があります。
多くの樹は直立していますが、豪雪地帯なので大きく曲げられてしまったものも散見されます。


登山口から登っていくと河の対岸にはぐねぐねのダケカンバ。


湿原はワタスゲが大豊作! 白い果穂で埋め尽くされているよう。


ミネヤナギ(?)の綿毛。



 
梅仁丹とエゾノシモツケソウ。


南暑寒別岳を背景にワタスゲ、エゾカンゾウ、(ヒオウギ)アヤメのお花畑。


暑寒別岳は雲が沸き立っています。さ~っと晴れたかと思うと次に見たときは雲に覆われています。

 
ホソバノキソチドリ(左)はもうメチャクチャ沢山咲いています。時期なのか、今年が当たり年なのか。
ナガバノシロワレモコウ(右)は微風でもゆ~らゆら。ナナカマドの若葉のような葉をつける草が草地にびっしり生えていて、
かねがねこいつはなんだろうと思っていたのですが、茎が立ち上がり花が咲いてやっとこいつだとわかりました。
花は先がこれから垂れていきます。

 
タチギボウシはこれから一気に開花するのでしょう。
エゾカンゾウ(ゼンテイカ、ニッコウキスゲ)は昨年に比べると少ないそうですが贅沢は言いません。
山開きが遅かったため、人目に触れづらかったのではないかとの意見もありました。

 
昨年(6/26)沢山見ることが出来たショウジョウバカマもこの時期になると花は終わりです。
ハクサンチドリも生き生きしたものは少なく終盤を迎えているようです。

 
ヒオウギアヤメとクロバナハンショウヅル。

 
チングルマの果穂とはじけたクロバナハンショウヅル。

 
ツマトリソウ(コツマトリソウかな?)とカラマツソウ。
ツマトリソウは初めての出会いなんですがどうして今まで見落としていたんだろう。

 
キラキラ光るミヤマキンポウゲ。これより大きいシナノキンバイも咲いています。

 
水辺のコバイケイソウ(ちょっとくたれている)とナガバノシロワレモコウ。

ウリュウコウホネの黄色い花が鮮やかでした。ミツガシワもまだ咲いています。

暑くてぐだぐだ歩いたのと、その一方でおばはん団体からなるべく逃げるために、
歩きの丹念さが足りず、この時期の花を大分見落としている気がします。

ゲートパークの管理人にお聞きすると年間の入山者は8,000~9,000人。
ただしここ2,3年は1,000人程度ずつ減少傾向にあるんだそうです。
増えているんだとばかり思っていたのですが逆なんですね。
増えているんならいずれ入山規制が必要ですねと思っていたのですがその心配はなくなりそうです。


春の雨竜沼湿原 - 6/26 - 補足

2009年06月29日 | 雨竜沼湿原
ブログをアップした日に6月18日の雨竜沼湿原エコモニターの記録が掲載されました(雨竜沼リアルタイム)。
出かける前日まで、毎日今年の最新の記録が出ないかなと待っていたのですが、よりによってタッチの差とは!
間に合っていれば注目点も少し違っていたかも。
チシマザクラはまだ咲き残っていました。エゾエンゴサクやカタクリは見つかりませんでした。
咲き始めのミヤマキンポウゲの写真は結果が悪くアップ取りやめ。


エゾイチゲ
前回のお目もじは2007.6.7.の浮島湿原でした。
すっかり忘れていて、写真に撮ったときにはニリンソウだろうと思ったのですが、よく見るとエゾイチゲでした。
もう少し真面目に撮っておけばよかったな~。


熟した実が食用になるノウゴウイチゴ。食べたことはありませんが。


オガラバナ。別名はホザキカエデというのだそうです。雄花と両性花が有るんだそうですがこれはどっちかな~。

春の雨竜沼湿原 - 6/26 -

2009年06月28日 | 雨竜沼湿原
例年より早めですが、山開き(6/22)直後の雨竜沼湿原を訪問しました。
実は中学校のクラス会が札幌であり、参加者のお一人(女性)をご案内するので早めになったわけです。
全体的な時間配分は相当余裕を持ちました。
11時登山開始で下山記録をゲートパークでお渡ししたのは17時でした。
入山者もお会いしただけでも十数人有りました。グループでの登山者は無し。
おおむね良好な、やや曇りがちの天候でした。
でも、15時前後に雷鳴を聞き少々ビビリましたが遠目だったので慌てることはありません。
流れ雨粒がパラパラっと来ましたが濡れるほどではありません。
帰途、あちこちで水たまりを目にしましたので湿原だけが運良く降雨を免れたようです。

目にしたお花は順不同に、エンレイソウ、オオバナノエンレイソウ、ニリンソウ、オオバタチツボスミレ、タニウツギ、マシケレイジンソウ(蕾)、シラネアオイ、エゾノリュウキンカ、ノビネチドリ、マイヅルソウ、ユキザサ、ツクバネソウ、シナノキンバイ、何種類かのスミレ。
開きかけのコバイケイソウが数本、エゾカンゾウは2株が開きかけ。開きかけのワタスゲの花穂とチングルマの花穂。
勿論まだわからない花も何種類か。
名残のミズバショウとザゼンソウ。ヒオウギアヤメはまだでした。

今回は二年前(2007.6.7)に浮島湿原でただ一株を目にしたショウジョウバカマが見つかるかもと期待しました。
いや~、期待通りどころか、こんなに沢山あるのというほど。
最初は妙に紅っぽい花のようなものが点々とあるなと思ったのです。
浮島湿原のショウジョウバカマは青っぽかったので、「点々」がこの花だとは思わなかったのです。
でもよくよく見ると花の付き方がまさにそれ! わかってからはせっせと写真撮影です。
ハクサンチドリもイヤになるほどいっぱいです。花の色も時期のせいか大変に濃い! あでやかといったところ。
例年より早めに出かけたお蔭で湿原の春の花を満喫できました。それにしても季節の変化は濃縮されているんですね!


白竜の滝は水量豊かです。激しい水音がとどろいています。ペンケペタン側の水音も強い。

 
チングルマのお花畑。そしてヒメシャクナゲ。

 
ミツバオウレンとイワイチョウ(岩銀杏)。


連帯を求めて孤立を恐れず、か。



 
色違いのショウジョウバカマを4枚。「湿原のものは淡紅紫色、山地のものは紫色」なんだそうです。
ここでは紅紫色が多数派、(青)紫色は少数派でした。

 
ハクサンチドリにエゾカンゾウ


オオバミゾホウズキ(多分)


雷鳴が聞こえる頃は一時薄暗くなり不気味でした。
湿原に人の姿は我々ともう一人のみ。雷が落ちるのならあっちへと・・・(ごめんなさい)。

心がけが悪くなるのを見透かされたのか、登山路ではさんざんブユにかまれてしまいました。
肌の張りがいつになく良いように見えます。

今年の雨竜沼湿原は・・・

2008年07月17日 | 雨竜沼湿原
天候とテニススケジュールをにらみ合わせながら、今日(7/15)しかないということで雨竜沼湿原に出かけました。
去年は7月10日、一昨年は7月26日。
9時半に出発、高速を滝川で下り、ゲートパークを出たのが11時55分。
ぐるっと回ってゲートパーク着は16時半。
険竜坂の登りがきついこと! 日曜日のハードなテニスの疲れが残ってなのか、一年経つと一年分老化するためなのか・・・。
湿原の全体的な印象はやけに季節の進行が早いな~ということ。
ハクサンチドリやカラマツソウはもう咲き終わり。コバイケイソウもほとんど終わり状態。
エゾカンゾウは咲いているもののずいぶん少ない。ワタスゲの綿毛もほとんど無くなっている。
冬の積雪が少なかったせいか、春の到来が10日~二週間早かったせいか。



6枚をつないだパノラマです。一番右が暑寒別岳、その左が南暑寒別岳。
雪はほとんど残っていません。去年の状態は ここ
このパノラマ写真の原画は 3,620 x 400 ピクセルなので、大きくして見て下さい。


ウリュウコウホネは見頃。「雨竜」の名の付くのはこれ一種のみ。

  
エゾカンゾウと名残のコバイケイソウ。

  
チングルマの綿毛とこれから盛りを迎えそうなタチギボウシ。

  


今年の収穫 トキソウ。初めてのお目もじです。

  
チシマフウロ(左)とイワイチョウ(右)。フワフワ綿毛はなんの実だろう?


白竜の滝。結構水量があるのは週末の雨のせい?

  
ナガボノ(シロ)ワレモコウとエゾノシモツケソウ

  
クロバナハンショウヅルの実(左)と花(右)。あっちにもこっちにも状態のホソバノキソチドリ(中)。


シオガマギク。花が不思議な形。上唇はまるで嘴。

  
険竜坂の登り初めではオオバタケシマランが真っ赤な実を付けています(左)。
チシマアザミの蜜を吸うコヒオドシはゲートパーク近くの登山路で。

帰途は275号線をひたすら走って、帰着は19時近くになってしまいました。

ゲートパークでは施設や周辺環境の美化・保全のために¥500の協力金を納めます。
常々考えるのですが、ここに限らず、国立公園、国定公園、都道府県立自然公園などへの入園・入山料はもっと高くしてもいいのではないでしょうか。先行きを考えると年間の許容人数もより低く制限していいと思います。自然は逞しく、しかし脆弱です。
かなわない憧れは想像力を豊かにしてくれます。

雨竜沼湿原

2007年07月14日 | 雨竜沼湿原
7月10日には雨竜沼湿原に出かけました。
昨年(H18年)は7月26日に出かけましたから、約2週間早い時期です、
(昨年の様子は「みみずく先生の日記2006 その5」で)

朝寝坊ですから自宅を10時半頃に出て、雨竜沼ゲートパークで登山届けを出したのは12時半。
どぴりかんの晴天の中、湿原入り口まで汗だくで約一時間。
ゲートパークから第一吊り橋までは平坦な林道(約10分)ですが、それから先はひたすら登り。

天気も穏やかでということで、お花を見たり撮影したりしていたら木道を半分を回ったあたりで4時近くになってしまいました。
後半はただひたすらてってけてと歩いて5時半にゲートパーク着。

平日であることと、時間が遅いこともあって貸し切り状態で楽しむことができました。

ではまずは景色から。



 
今年の北海道は雨が少ないせいか、白竜の滝やペンケペタン川も若干水量が少ない感じです。

 
湿原のペンケペタン川も池塘も少し水面が低め加減。
エゾカンゾウが沢山咲いています。


綿毛が出て間もないワタスゲは湿原を埋めます。



訪れる人も少ないので、マガンはのんびり。

それではまずは山道で見かけた仲間から。
 
サンカヨウは特徴的な実を付けています。
エイリアンのアタマのようなうす緑色の花はエゾノレイジンソウ(マシケレイジンソウ?)。伶人をエイリアンといっては失礼か。

  
湿原近くでヒオウギアヤメを見ると嬉しくなってつい撮ってしまいます。中に入れば沢山咲いているのに。
オオバタチツボスミレ。スミレの仲間は色々あるのでどれがなんだか・・・。

繰り返すようですが、雨が少ないせいか、湿原は草原のようです。
でも季節のお花はいっぱいです。
 
ふき始めのワタスゲの果穂は子猫の毛のようにふわふわ。
ハクサンチドリとのツーショット。

 
チングルマの実とイワイチョウ

 
ツルコケモモはそっぽを向いています。
いたずらが過ぎて、神様に姿を変えられてしまったタヌキはクロバナハンショウヅル。

 
カラマツソウとハイオトギリ

 
ハクサンチドリも年をとると白髪がまじるのかな?

 
チシマフウロとミヤマキンポウゲ

 
コバイケイソウはとにかく目立つ。

 
エゾノシモツケソウの開花はもうちょっと。
ホソバノキソチドリの若い株。

  
シナノキンバイは大柄で華やかです。
ミツガシワは水辺で地味に。

エゾコウホネ(ウリュウコウホネ?)は一輪だけ、エゾベニヒツジグサの花は見つけられませんでした。
エゾクガイソウの開花はもうちょっと。

帰り道でエゾアジサイが。行きと帰りでは見つかるものが違うようです。


木道の一部はルートが変更されていました。湿原保全対策の一部のようです。
昨年秋に、ペット同伴を禁じるようHPに入れて頂くようお願いしたところ、その旨アップして頂けました。有り難うございます。
ただし「登犬猫等のペットを同伴しない」となっていますが、正しくは「犬猫等のペットを・・・」です。

8月初旬にもう一度行きたいな。