コタンクルカムイのまったり生活

野山の散策、小さな旅行、テニス遊びなど、札幌生活を不定期に掲載。
'06年版は「みみずく先生の日記」で。

今日はツリバナ

2009年09月30日 | 野山
素晴らしい秋晴れの一日です。平地では紅葉にはまだ早いようですが。
書斎から外を眺めると目に映る野山の姿はなぜか秋だなーと感じます。
春が終わり、夏が過ぎ、だから秋というわけではないのです。
この時期は湿度が低く空気に透明感があるからでしょうか。
お日様の角度、つまりは陰のつきかたには春と秋では変わりがないと思うのですが。
秋の裏返しの春は少~し空気の透明感が無く、お月様もおぼろ月夜になりますね。
やっぱり空気の透明感の違いなんでしょうね~。樹々の色の違いだけではないと思います。

 
オオウバユリも完熟の実を見られるようになりました。
オキアミを漉し捕るクジラの口のように見えたり、内部の種子はニンニクの薄切りにのようにも見えます。
カマキリの巣(卵嚢)というのが一番近いかしら。ホントに中からカマキリの子が続々と出てきたら・・・。


ツリバナ。短冊をぶら下げてみたい。いい山頭火の句はないかしら?
日陰のせいか例のカメムシはくっついていません。


マユミとカメムシ

2009年09月29日 | 野山
日中もずいぶんと涼しくなってきました。陽が当たらないと半袖では寒い。
外出には上っ張りが欠かせませんね。
ちょっと山の中に入るとスズメバチの襲撃に気をつけなくてはいけない時期です。
小心者なので物騒なところには行かないことにします。

 
マユミが桃色の実をつけています。中から真っ赤な種が顔を覗かせます。ここのマユミは去年は全く実を見られなかったんですが。
なぜかマユミにはこんなカメムシがつきもののようです。嫌いな人は写真を拡大して見ないように。
キバラヘリカメムシと思います。お腹が黄色いので「黄腹」。
「ニシキギ、マユミ、ツルウメモドキなどの樹木上で見られる。」とのこと。


9月24日の夕焼け。

今日は歯医者へ定期検診。戻ってきてカミさんの検査結果をお医者さんから聞いて少し安心し、用足しついでにマユミを見学。
決して真由美さんを尋ねたのではありません。

いっぴん と ひとしな

2009年09月28日 | よろず覚え書き
ボーッとテレビを見ています。
クイズ番組が目につきますね。おおかたはピンからキリまで。え~、ピンはありませんね。所詮ある種の入試と同じで、知っている?と尋ねるだけで推論と論理を要求するものはありません。
食い物番組もた~くさん。こちらは、へ~ こんな調理の仕方があるの! というものは嬉しく見ます。土地に固有の調理と食べ方は時に目から鱗です。大食いは単なる無駄。
稀に風土と食べ物の相関関係を考えさせてくれる番組があります。

そこで「いっぴん と ひとしな」の表現が気になるのです。
しばしば「次のいっぴんはいかがでしょう」などとレポーターやタレントがのたまいます。気になって仕方がありません。
「いっぴん」と聞とワタシは「逸品」を思い浮かべます。
でも彼ら・彼女らが言おうとしていることは「一品」であることが殆んどのようです。
「逸品」も「一品」も音読みは「いっぴん」なんですが、前者は「特に優れた品」を意味し、後者は「沢山ある中の一つ」で格別優れたものを意味しません。
読みが一緒なので両者の意味合いを区別するために前者を「いっぴん」、後者を「ひとしな」と読み方を区別していたはずだと思います。
番組内ではこの区別をごまかすために何でも「いっぴん」と言っているんでしょうね。

イシちゃんは「まいう~」ですませられるので一度も「いっぴん」とは言っていないようです。


少しずつ秋色に - 9/23 野幌森林公園 -

2009年09月23日 | 野幌森林公園
五連休なんですが、毎日が日曜日状態のものにはかえって動きにくい。
高速割引も受けられないし、道路も混雑するだろうからとテニスばっかりしていました。
21日は北海道ベテランダブルス大会。リーグ戦は予想通りの一勝二敗。
さすがにテニスばっかりでは健康に良くないので、連休最終日は野幌森林公園へおでかけ。
ここならそんなに混まないだろうと。

 
コウライテンナンショウの実が赤く色づくとツタウルシの葉も紅葉し始めます。
でもこのコウライテンナンショウの実はいささかお岩さん状態で可哀想。

 
ツルリンドウの実も真っ赤に。ツルシキミの実は森のイクラ。


今日は休日なので、平日は中高年の散策路も小さなお子さんを連れたご家族の姿を多く見かけました。
お子さんが歩き疲れるとお母さんがだっこ。大変ですね。
赤ちゃんをザックに入れて散歩されているご家族も。

 
ヨツバヒヨドリは花の数に従って沢山の実をつけているようです。
なんだか食べられそうに重く実をつけているのはなんでしょう。

 
キツリフネは咲いていたなと思ったらもう実をつけています。この実は熟すと中身がはじけ飛ぶんだそうです。
それで英名がTouch-me-not Balsamっていうんだそうです。
虫えいがくっついていますがどんな虫が住んでいるのでしょう。

 
次の世代に伝えるためには実をはじき飛ばすものや、ヒトや動物にくっついて領土拡張を狙うものもあります。
左のキンミズヒキはトゲトゲで、右のノブキはネバネバでくっつきますね。


緑色の間はいいんですが、黒っぽくなってくると不気味なノブキ。

 
ネバリノギクの花と実ではないかしら?

 
またも登場のオオカメノキの実。うっかりストロボを使ってしまった!

神威岬は何年ぶり? - 9/14 積丹半島2 -

2009年09月16日 | 野山

積丹岬側ではドングリの木(カシワ? ミズナラ?)が沢山生えています。風が強いせいか背が低い。
崖の斜面では逆光を受けたススキがきらめいていました。
最盛期ではないのでお花の種類は少ない。もともとお花は余り期待していませんでしたが。
風が強いのでお花はなかなか撮影が出来ない。などと不平を言いながら・・・。


チシマキンレイカか? 葉が幅広なのでマルバキンレイカの方が妥当かな?
風が強いので花のアップが撮れませんでした。従って距の有無は不明。


カワラボウフウ(多分)

 
ツリガネニンジン(左)とモイワシャジンではないかしら。 お互い、花は似ているが葉が全く違う。


エゾフウロ

カワラナデシコもまだ咲いていました。

神威岬は何年ぶり? - 9/14 積丹半島1 -

2009年09月15日 | 野山
素晴らしい秋晴れの日なので、海の色が綺麗だろうなと思い立って積丹半島の先端まで出かけました。
直近での訪問も多分もう四半世紀前になるのではないでしょうか。
札幌から小樽、余市を経て古平を抜け美国を過ぎ、一旦海岸を離れて婦美原野に入ってから先端に出ます。
野塚のT字路で右折してまずは積丹岬方向に向かいます。
入舸で左折すると観光用の駐車場があるのでここで車を置きます。

 
下には入舸の集落の一部が見えます。
駐車場のすぐそばにある短いトンネルを抜けると島武意海岸の上に出ます。

 
足もとを見ると切り立った崖。でも下まで降りられます。海岸には豆粒のように人の姿が見えます。
登り返すのが大変そうなので下まで行くのはやめました。




積丹岬から野塚を経て神威岬に行きます。昔の記憶では余別川の河口付近に車を置いて海岸線を突端までせっせと歩いていくのですが、今は岬の付け根から上に登っていくと広く立派な駐車場があり、ここから先端まで行くことになります。
写真は岬の先端側から見返したところですが、奥の裏側が駐車場になります。どことなく八達嶺の万里の長城のように見えます。

 
大きな神威岩を中心にした角度を変えた絵葉書写真を2枚。
神威岩の根元の平らな岩は沖ノ鳥島のようにコンクリートで固めたわけではありません。天然の岩です。
アシカかアザラシでもいないかなと目をこらしましたが冬にならないと日本海側には来ないようです。


とっても透明な海!

 
風の足跡も見えます。砂の上なら風紋。
母は1970年前後の数年間、勤務していた高校の同僚+αと「風紋」という同人誌を作っていました。
書きつづった自分史は父の「文学運動の中に生きて」(中央大学出版会)の中に収録されました。




お花もチラホラ咲いていましたが、そちらは明日アップの予定。

入道雲

2009年09月12日 | よろず覚え書き
昼近くにふと西の空を見ると真っ白な雲がむくむくと立ち上がっています。
もう少し早いとそれこそ入道雲状態だったと思うのですが。
それにしても見ている間にどんどん形が変わっていくのでとっても面白い。
旭岳では初冠雪、札幌では入道雲、って面白い季節です。

子供の頃、この雲が現れると飽きることなく眺めて、上の方が崩れてくると何となくがっかりしたものです。
大人になってからはそんな記憶が余りないのは、他に興味の対象が沢山出来たか、空を眺める機会がすっかり減ってしまったのか。
子供の頃って今と違って遊び道具なんてあんまり無く、身の回りのものを遊び道具に変えていましたから、空の雲もその一つだったのかも。
そういえば子供を持った頃、親しい友人からは「子供にはおもちゃをやらない方がいいんだよね」という言葉とか、両親からはルソーの「エミール」をプレゼントされました。幼児には遊び道具を勝手に見つけ作る好奇心(能力)があって、既製の遊び道具はかえって邪魔になる、という暗示だったようです。


この雲のせいではないでしょうが西の方にテニスに出かけたらザーッという夕立。早々に引き揚げました。
もうちょっと降ってくれれば車の汚れがきれいに洗い流されたのに・・・。

昨晩は弘前から来た大学同期生を札幌在住者三人が囲んでミニクラス会。
年に2回くらいは同期生の安否を確かめないとね~などと心細い話になりました。
来年あたり、アラセブン記念クラス会でもやった方がいいのかな?

ヤマブドウはもうちょっと

2009年09月06日 | 北大構内
土曜日には大学構内でテニス大会がありました。
われらがOB連も現役組のご好意によりここ2年参加させてもらっています。
成年3組、壮年1組、女子1組の5ペア=10人で1チームを編成します。
でも女子は別として、OB連には成年・壮年の区別はありようがありませんね。
試合経験では現役組より豊富ですが、パワーとなると・・・。でも昨年は3位、今年一昨年と同じくコンソレ優勝!
チーム数は例年8~9 組あるのですから健闘したと言っていいですよね。本番優勝をしてはいけないのがつらいところです。
なので、来年は準優勝を狙いましょう。

昨日のハードな3試合ですっかり疲れたのか、いつもの日曜テニスの参加者数は半減でした。
メンバーが現れるまでの間コート周辺をお散歩です。
時期ですね~。ヤマブドウがもう黒紫色になっています。一粒とって口にしましたが酸っぱすぎ!
もう少し熟すのを待った方がいいようです。冬まで待ったら貴腐ブドウになるかしら?

 

好天続きは嬉しい悲鳴 - 9/2 西岡水源地 -

2009年09月02日 | 野山
今週はず~っと「秋晴れ」と言ってもいいような好天続きです。本州ではまだまだ残暑なのでしょうが。
天気がいいからと行って、毎日テニスをしていると過労になってしまうし、関節に障害が出かねません。
そんな時は散歩です。
今日は西岡水源地へ。春先にミズバショウが綺麗に咲く湿地があります。


やっぱりこの時期はツリフネソウ。写真では薄目ですが、ここのツリフネソウはことのほか色が濃く赤紫色です。
た~くさん咲いていますよ。

 
アキノウナギツカミにエゾノカワヂシャ。
茎にトゲトゲがあるアキノウナギツカミは名前とは違って可愛い花が咲きます。ミゾソバとよく似ている。


ハッカも昔は北見が主産地でしたが、今はほとんどが合成で作られています。


クサフジ

今日も野幌 - 9/1 野幌森林公園 瑞穂の池-

2009年09月01日 | 野幌森林公園
先週は登満別口あたりをウロウロしていましたが、今週は好天に誘われてまた野幌です。瑞穂の池方面に。
お目当ては去年で味を占めたアケボノソウ。


 
花びらをちょびっとかじられたゲンノショウコ。
ヤブハギの実はパンクに凝ってしまったトンボのサングラス。見るたびに面白い姿だなと。
絵心があればイラスト化できるんですが。

 
トリカブトの蕾は空豆を連想してしまいます。北海道では余りなじみのない豆ですが、千葉育ちの人間にとっては初夏の味覚なんです。
松山暮らしが始まった最初の夏にきちがいみたいに食べました。枝豆より好きなんです。ビールにも合うし。
アブラガヤはどこか稲穂のように見えます。どうも食い物に想いが行ってしまいます。


お目当てのアケボノソウ。去年とは違う場所にありました。2年草なので生育する場所が変わるのでしょうか。


ツルリンドウにはお初にお目にかかりました。


春に林間で白さが目立つオオカメノキは夏の終わりには真っ赤な実をつけるのですね。


瑞穂の池。貯水池ですが、静かなたたずまい。池の端にはアキノキリンソウが目立ちます。造成地だということがわかりますね。