コタンクルカムイのまったり生活

野山の散策、小さな旅行、テニス遊びなど、札幌生活を不定期に掲載。
'06年版は「みみずく先生の日記」で。

食べてないな〜

2019年10月23日 | よろず覚え書き
創業100年なんて聞くと随分昔で、このごろはすぐ老舗なんて言われるけれど、ふと気がつくと自分の生まれた年よりそれほど昔ではない。
でもやっぱり昔ではある。
太平洋戦争が始まる直前に生まれ、戦後すぐに小学校入学だった。
疎開先は飯田だった。父は仕事の関係で東京に残り、母と我々は祖父の元へ。
その頃までは食べものの記憶は殆どない。
食料調達で親たちにくっついて山野草を採って帰って空腹の足しにしたことを憶えている程度だ。
アマナとか、ウコギとか。
動物性タンパク質はセミ(!)やカイコのさなぎがまれに口に入り、あとはイナゴの佃煮くらい。
カイコのさなぎは絹糸を取った後の茹で上ったものを乾燥した奴だったらしい。
親は食料調達に苦労したことだろう。

戦後は千葉に住むことになった。

入学した小学校は稲毛の海岸近く。
家は雨露をしのげる程度の県営住宅を陸軍の払い下げ用地に県が用意してくれた。
真冬には屋根の隙間から雪が振り込み枕元にうっすらと積もるような住宅だった。

食糧難は少し良くなったものの、水道はまだで、給水車まで母と水汲みにいった。
父は大学が休みの時を見計らって庭に色な野菜類を作っていた。
インゲン、ゴマ、サツマイモ、カボチャ、南京豆等々。
小麦も作って冬場に麦踏みを手伝った。
後には贅沢にもイチゴも栽培した。

下には田んぼが広がっていた。
一時期、父と日没後ドジョウを穫りにいった。
アセチレンランプをともし、手にはドジョウたたき棒を持ち、ランプ便りに泥の中から這い出て餌をあさっているドジョウを仕留めるのだ。
ドジョウたたき棒という奴は単純きわまりないもので、細い竹棒の先に金属製の櫛歯を括り付けたものである。
捕ってきたドジョウはブリキのバケツの中で水中で一晩泥を吐かせ、翌朝のみそ汁としてありがたくいただく。
後年これを懐かしんでか時々浅草までどじょう鍋を食べにいった。今は高くて行く気にならない。
田んぼにはタニシやザリガニも沢山いたが食べることはなかったし、その後は農薬のせいか姿を見かけなくなった。
そして田んぼは埋め立てられアパート用地になったが、ナメクジ長屋になったかどうかは知らない。

稲毛海岸までは国鉄(省線と祖父は言っていた)と京成の踏切を越えて歩いていけた(小学校も同じ)。
冬場は小学校に登校する途中に東京湾越しに富士山がよく見えた。
潮干狩りで食料調達した稲毛海岸も今は埋め立てられ、アパ〜ト群が立ち並び海岸線はズ〜〜と遠くなった。
遠浅の海ではアサリやバカガイ、オオノガイ、シオフキ、まれにハマグリが採れた。
シオフキはそのままでは商品価値がないので浜のばあちゃんがシオフキの干し貝にして売りに来てくれた。
安いので結構買い込んで電気コンロであぶって食べるのが我が家の楽しみ。
もう無いのだそうだ。今は手に入らない懐かしい食べ物の第一位だ。

この時代の小学生には時間は一杯ある。
小学校一年の頃は校舎も足りないので午前・午後に別れる二部授業だ。
半日は学校に行かない。それを不思議とも思わない。
時間はあるので何か食べるものは無いかと調達に仲間と出かける。
時期により、木イチゴ、ムクイノミ(紫色、本名はなんていうのだろう)、グミあたりは勝手に取ってよい。
枇杷はこっそり。イチジクは庭に自生していた。

時代が下がったり、住む場所が変わったりで口に入らなくなったものはこの他随分ある気がする。
思い出したらまた・・・。

久しぶりに滝野の森へ

2019年10月22日 | 野山
短い紅葉の季節です。
そして樹々が葉っぱを落とす頃には雪虫(トドノネオオワタムシ)が大量に飛び回ります。
本州では結構秋の紅葉を長く楽しめたのですが、当地ではひと雨降ると一挙に散ってしまうことが多いのです。
そして冬がきます。

クマ騒動で閉園期間が長かった今年の滝野の公園(国営滝野すずらん丘陵公園)。
さすがに落ち着いたので紅葉を楽しみに出かけます。
「滝野の森口」から入園して、森の交流館近くの駐車場に車を止めて、「森見の塔」までぶらぶらと。
雪虫は飛んでいなかったけれど、遠足なのか小学生の一団が跳ね回っていましたよ。

塔の上から森を眺めます。

以下、写真だけをずらずらと。





















秋の日は釣瓶落としです。早めに帰りましょ。

やっぱり秋は黄葉と紅葉

2019年10月21日 | 野山
樹々が黄色い葉をつけたり真っ赤な葉を誇ったりすると間もなく山々には初雪の便りが届きます。
今はその最後の時期です。

まずは10月20日の発寒川緑地へ。毎年の秋の定番です。


琴似発寒川とテニスコートの間を通る遊歩道は春はサクラ、秋はその紅葉が綺麗です。


背中にお日様を受けると色が映えます。


落ち葉も。
ぬれ落ち葉もそれなりなのが自然の理。

場所を変えて富岡西公園へ。


ハイリゲンシュタットの森のつもりで。
ベートーヴェンにはおよびもつかないがね。


珍しく深紅色だ。


秋は紅だな〜。


茜色の夕焼けは秋のあかし。

明日は滝野の森へ紅葉狩り。

う〜ん

2019年10月20日 | よろず覚え書き
ラグビーWC 日本vs南アフリカ 3ー26 で日本は負けちゃった。
点数的には完敗と言ってもいいでしょう。
でも内容はとっても濃かった。日本の大健闘です。

今回のベスト8が偶然ではなく、今後この位置に定着できることを願います。

ラグビーに限らず、リーグ戦を経てトーナメントに進む試合形式では日本チームは得てしてリーグ戦で力を使い尽くして、トーナメントに入るとパフォーマンスががたっと落ちる傾向があります。
ずるく立ち回ってリーグ戦では最下位でもいいから通過して、トーナメントへの余力を残す方策を考えたり、力の拮抗した2チームを作り上げたりする戦略を考える必要があるのではないでしょうか。
日本人ファンの心情は全試合を勝って欲しいとか、予選リーグも全勝でとかを求めがちです。
前者の方策はなかなか許してもらえそうにありませんが、心を入れ替えましょう。
厚みのあるチーム作りが必須です。


わーい わーい その2

2019年10月13日 | よろず覚え書き
WCラグビー 日本、スコットランドを破りベスト8進出!!!
28−21の堂々たる勝利です。
正直言って眉につばしてしまいました(ごめんなさい)。
選手ならびに関係者の皆さん、おめでとうございます。
そして熱い応援を送って下さったファンの方々。
こうなれば欲をかいて準決勝も勝利を!!

サッカー・ルヴァン杯でのコンサドーレ札幌も1−0でG大阪を下し準決勝勝利!
この勢いで川崎Fを撃破して優勝も。

19号台風で被害に遭われて方々には心からのお見舞いを申し上げます。


西岡水源池に行ってみた

2019年10月03日 | 野山
久しく行っていなかった西岡水源池に足を伸ばしてみた、
ここ数年はクマの出没地が範囲を広げていて臆病者はビビってしまっている。
西岡水源池もその一つだけれど、今年は静かだった。


池を一周するのだけれど、入口付近に小さな祠がある。
不動明王を祀ってあるのだとか。
昭和20年までは祭礼が行われていたそうだ。
今も近所の方がお世話をしているようです。


反対側まで回ると水面越しに取水塔が見えます。
カモが遊ぶ波紋が見える他は静かな水面です。


絡んだツタは黄葉を迎えています。


少しボケちゃった!


気のせいか天然林としての針葉樹は少ない気がしました。

池を半周したところで腰が疲れてきたので湿原の奥までは足を伸ばしませんでした。
きっとトンボがいっぱいいたでしょうね。
でも今年はあちこちのアキアカネが少ない気がするのでそうでもないかな。

それにしても体幹がすごく弱ってきている気がします。
この冬でさらに衰えなければいいのですが。