コタンクルカムイのまったり生活

野山の散策、小さな旅行、テニス遊びなど、札幌生活を不定期に掲載。
'06年版は「みみずく先生の日記」で。

春を探して - 4/25 星置緑地と前田森林公園 -

2014年04月25日 | 野山
今日も風穏やかに気温も高い。20℃越えのようだ(夜のニュースでは23℃!)。
札幌の西・星置方面と前田にスプリング・エフェメラル探し。


まずは星置緑地でお目当ての水色のキクザキイチゲ。間近には無いのでなんとかボーエンで。


バイケイソウの新芽とのツーショットも。


エゾノリュウキンカ(ヤチブキ)も咲いている。フクジュソウとともに春を告げる黄金色。
ミズバショウも咲き始めていた(写真は省略)。

場所を前田森林公園に移して。ただしここは造成公園なので野の花はプアー。鳥の声はよく聞こえる。


キタコブシをアップで。


こちらはキクザキイチゲ。もちろん星置緑地にも沢山咲いている。


ここでカタクリに出会うとは思わなかった。ただし二株だけ。
随分早い気がする。去年の真駒内公園では5月9日にちらほらだったが、5月17日に満開状態だった。去年が遅すぎたのかも。

エゾエンゴサクやキバナノアマナもちらほら咲いていた。


いささかグロかも知れないが星置緑地の湿地でのエゾアカガエルの親と卵を。
声は綺麗で鳥の声と間違える程だが、なにせ写真写りは悪い。

急に気温が上がり、クマも動き出す。藻岩山の南ではクマの目撃情報が。山裾巡りも気をつけなくちゃね。

つむじ風!

2014年04月25日 | 野山
今日の12時50分頃、ふと外を見ると北高のサッカーグラウンドにつむじ風が!
あわててデジカメを取り出し数枚を撮影。
一分足らずの出来事でした。
サッカーを楽しんでいた生徒達も慌てて避難。幸い被害は無かったようです。


12:49:15


12:49:40

春や春 - 4/24 北大構内 -

2014年04月24日 | 野山
日本列島はすっぽり高気圧の中。目玉焼き高気圧だって!
札幌も20℃近い高温(!)。穏やかに暖かいというより暑いくらい。上着を手にしている人が多い。
今日は自転車で北大構内に春探し。毎年この時期の恒例です。


まずはキバナノアマナ。元気いっぱい。


続いて洋物ながらChionodoxa Luciliae(瑠璃春百合:勝手につけた和名)。
理学部圃場付近。ここから全学に広がりつつある気配。

 
こちらは低温研付近で。白花は初めてだ。

 
アズマイチゲ。

あれっ! エゾエンゴサクの取材を忘れてしまっている!



キタコブシが咲き出した。例年より早い気もするが自信なし。


鈴木章先生のノーベル賞受賞を機に設置が認められた工学院付設のフロンティア応用科学研究棟。化学ではなく科学。
研究所ではなく「フロンティア化学教育研究センター」の拠点。

明日は青花のキクザキイチゲを見に行こうかな。

ミズバショウ - 4/23 平岡公園 -

2014年04月23日 | 野山
札幌市の北西部の手稲山麓や盤渓辺りはまだ雪が残っています。
なのでお花はまだあまり見られません。
三角山や円山ではエゾエンゴサク、キバナノアマナ、フクジュソウそうなんかは咲いているそうですが。
そこで今日は南東の方の平岡公園に様子見に出かけました。ここは梅林で有名ですがウメの開花はもちろんまだです。


湿地はまだまだ枯れ草だらけです。


でもミズバショウは咲き出しています。
小型の花が多いようです。


初々しいですね。


カモが何やらをパクパク食べていました。
産卵・子育てももうすぐ。食い溜めでもしているのでしょうか。

明日も暖かく風もなさそうなので北大構内にでも散策に行きましょうかね。

気温は低いが

2014年04月19日 | 野山
平地の雪はすっかり消えました。
三角山は山道の印が現れています。早春の一瞬の風景です。
木曜日のテニスでふくらはぎに軽い肉離れをやってしまったので春のお散歩開始もちょっとだけです。
いつもの発寒河畔にお出かけ。


子猫の和毛のようなヤナギの芽。ちょっとピンぼけ。風が強いのでと言い訳。


フキノトウも食べるには適さない大きさ。一週間前には一杯生えていたが今日は取り尽されていた!




雪解け水が音を立てて流れている。上流にも春が来たけれど山菜採りにはまだ早そう。

ウソかマコトか

2014年04月09日 | よろず覚え書き
コボちゃん、じゃなかった、小保方さんの記者会見がありましたね。
STAP細胞研究に関する理研の対応に対する反論の場でした。

理研の対応がどうも釈然としない。
ありもしないことをあるかのごとく発表したのはけしからんので罰を与えるのだという風に聞こえる。
論文への発表は共著者が是とし、マスコミを集めての発表は理研が主導してのことだったはず。
前者では共著者が全面的に共同責任を負うはずだし、後者では「大発見だ~」と認めた上でのことなので上司の責任はきわめて大きい。
これらの責任を問うことをせず、一人だけに全責任を負わせるというのは筋違いと思うのだが。

STAP細胞存在の有無に関しては結果の再現を待たねばなんとも言えないことだと思います。
定説破りの実験結果は慎重な検証が必要で、再現性があるかが重要なポイント。
しかし、当初は新事実を作り出した人しかが出来ないことがままあります。
言ってみれば職人的な技が必要されたような場合。
再現させるためには実験結果の詳細な検証を必要とするため短時間では解決できない。
時にはどうしても再現できず、結果として「誤り」とされる場合も少なくありません。解釈は別として観察された事実は事実なのですが。
「小保方細胞」は原料のコンタミ(余分な物質の含有)が無かったかの検証が重要そうです。

若手の研究者は勢いで研究を進め勝ちですから、そこを善導するのが研究のベテランの役目。
今回はなんだかベテラン陣が「しめた、これに乗っかってうまい汁を吸おう」という気配が濃厚。
都合が悪くなりそうだと自分はさっと逃げ出して若手研究者一人の責任にしてしまう。
組織防衛の論理。
学閥間の隠微な闘争も露わには報道されないが・・・。東大閥、京大閥、慶大閥・・・。
フライシュマン&ポンズの常温核融合は現在では否定されているが、「研究の先取権争いや、研究資金の獲得競争、化学者と物理学者の対立、マスコミの暴走、大学の財政難を解消するための大学当局の政治的策謀など」(Wikipedia、常温核融合の項)が事態を狂乱化させた。
こんなことも想像してみた。
小保方さんの研究の場が日本国内では閉ざされ、一方で例えばシンガポール辺りの野心的な研究機関が招聘し、そこで再現・発展があった場合誰がどのような責任を取るのだろう、と。
そんなことをさせたくないとなれば、飼い殺しにする、なんてこともあり得る。

物理学の分野だがパルサーの発見に伴う上司と若手研究者の関係が興味深い。1967年にアントニー・ヒューイッシュ(上司)とジョスリン・ベル(若手女性研究者)によって発見された。事実の発見はベル。ノーベル賞の受賞はヒューイッシュ。
科学の世界ではまま起きることだが、ノーベル賞級の発見となると誰に受賞させるかとなると上司になりがちで、そこに確執とスキャンダルが生じる。
ベルはノーベル賞こそ上司に譲ったものの、最終的にはイギリス天文学会会長(2002~2004)、英国物理学会会長(2008~2010)を歴任しているのでそれなりには報われている。
余談だが物理学者でもあるロバート L.フォワードのSF小説「竜の卵」(ハヤカワ文庫 SF 468)の前半は発見の経緯を換骨奪胎したものだが、経緯を知っていると実に興味深い。

いずれにしても大きな発見が幻でないことを祈ります。