コタンクルカムイのまったり生活

野山の散策、小さな旅行、テニス遊びなど、札幌生活を不定期に掲載。
'06年版は「みみずく先生の日記」で。

花狩人はシーズンオフ - 10/31 三角山 -

2008年10月31日 | 三角山
最低気温が下がり秋になり、最高気温が下がると冬間近。
なので野山のお花探しはもう終わりです。雪が降るようになると 雪の華 を尋ねることになるのかも知れません。
11月になると日照時間もぐんと減るのだそうですね。折角出雲からカミ様がお帰りになるのですが晴れ晴れとはいかないようです。

今日も曇り。写真用には嬉しくない天候ですが、家でじっとしているのもしゃくなので三角山へ。

 
この時期の定番のルイヨウショウマの実と打ち首にあったゾウさん。
林の中でじっとしていると小鳥の鳴き声や姿が、ネズミが動き回るかそけき音が、枯葉が落ちてくるかすかな音が感じられます。
リスの出勤時間ではなかったようで会えなかったのは残念。

 
普段とは方角を変えての 左:烏帽子岳+百松沢山 と 右:手稲山。
それにしても手稲山頂のアンテナの数の多いこと。


幼稚園児のお遊び会があったようです。手にはイッパイ落ち葉をつかんでお帰りです。


山鯨というとイノシシのことですが、オオウバユリの実も横にしてみるとヒゲクジラに見えなくもない。
口の中にはオキアミならぬ自分の子供が入っています。
この髭がなければ オオグチボヤ にも似ています。

今日はケルト人のお祭りに由来するハロウィーン(万聖節の前夜祭)。
セルティックの中村俊輔君は騒ぐのかしら? まさかいい年をして Trick or Treat なんて遊んでいないでしょうね。
明日はもう11月。札幌の場合、一年で一番取り柄のない月だと思います。

山は雪だべさ!

2008年10月29日 | 野山
最高気温も10℃を切ってしまいました。
天気予報では今週から来週にかけては高くても13℃で雨模様の日が続くんだそうです。
週末は某所でコート納めを予定しているんですが、うまくいっても「さぶいな~」と言いつつの焚き火になりそう。

今朝はひとときの晴れ間があったので、手稲山から百松沢山に至る山々の冠雪がかろうじて見えました。


旭川市内では雪が降りました。
大雪山黒岳のスキー場は日本一早い11月7日の営業開始です(ワタシは勿論行きません)。

初冠雪! - 10/27 -

2008年10月27日 | よろず覚え書き
日曜テニスは午後からの雨で途中切り上げ。天気予報通りの寒冷前線の通過です。
通過後はグンと気温が下がりました。この分だと・・・と思っていたら案の定です。

今朝の手稲山山頂には束の間の晴れ間にうっすら白いものが。初冠雪ですね~!
雲も沸き立っています。
去年は10月15日だったので10日ほど遅い勘定になります。



昨年の市内の初雪は11月15日でした。今年はいつになるのか。
スノータイヤに変える時期を考えなければいけない時期になりました。

マメリンゴ

2008年10月25日 | 野山
秋は実りの季節。山の幸、海の幸、里の幸。
もっとも、町場では季節感のないスーパーでのお買い物になってしまいますが。
もとはといえば、野山から直接頂戴する知識を持てなくなったせいなんですが。
子供の頃に町場で育ってしまうと、何が食べられて何を避けなければならないか憶える機会がないんですね。
ワタシは時代のせいもあって決して町場育ちではないのですが、千葉と札幌では育つ植物がとても違うのです。
いくら30年で5℃の平均気温上昇があって、今の札幌の気温が30年前の新潟のそれと同じだといってもね~。

発寒緑地公園にもマメリンゴの木があり、春には花が、秋には実を楽しめます。

 
でも真っ赤な実は誰も採ることなく地面に落ちるにまかされてしまいます。
塩漬けにして食べたり、果実酒にできるそうなんですが・・・。

野山で得た収穫を食べるためには家族の興味にもよりますね。

一年ごとに?

2008年10月22日 | よろず覚え書き
今日はヒマネタです。

札幌に”帰国”してから三年近くになりますが、目の下の北高の工事を楽しく眺めています。
新しい校舎が出来上がり、埋文調査をしながら野球のグラウンドが完成し、新しい体育館ができ上がりました。
昨年度地面をほじくっていた場所は、今年度は陸上競技場として生まれ変わりました。
サッカーやラグビーのグラウンドは今年は埋文調査でほじくっています。
新体育館ができたので、古い体育館は取り壊し、跡地は整地しましたが何になるのでしょう。
西端にあったテニスコートが無くなったのでもしかしたら体育館の跡地に?
でも、もしそうなら、東側の住民からうるさいと文句が出るかも。ワタシは言いませんが。



(左)旧体育館の取り壊し開始(8月中旬)。写真の上は陸上競技場の下工事。右上は埋文調査。右の緑は野球場。
(中)取り壊し完了(8月下旬)。この後9月イッパイは基礎の杭を抜き出します。歯を抜いているようで・・・。
(右)跡地の整地。陸上競技場には芝が張りつめられました(10月中旬)。これで砂埃は立たないでしょう。

単年度予算システムなんで、こうやってジワジワとリニューアルが進むんですね。
このことについては機会を改めて。

いまCSが終わりました。日ハムは完敗。梨田のバカやろ~~! 札幌ドームを使い損なった責任者、バカやろ~~!

リスも冬支度? - 10/20 有明の滝 -

2008年10月20日 | 野山
コンサドーレは二部へ陥落。J1 滞在は一年間でした。残念ですが北海道経済を反映して資金不足なので、良い選手の獲得がままならないようです。
将来性のある若手を育てて J1 に送り出すのも一つの方法かと思いますがどうでしょう。
ニチハムは対西武戦を2勝2敗に持ち込みました。何とかもう2勝して日本シリーズに出てほしいものです。応援しましょう。
ただ、CSの間、札幌ドームで試合ができないのは札幌市民としてはとっても残念。

月曜日はブラブラ歩きの日です。あちらこちら紅葉が綺麗でしょうが、今回は有明の滝にねらいを付けて出かけました。
札幌の南の方、真駒内を越え、芸術の森を越え、滝野から清田に抜ける道の途中です。
春には「ふれあいの森」に行きましたが、道路を挟んでおおよそその反対側。駐車場からは1km足らずです。

 
駐車場からだらだらと登っていくとこんな感じ。どこか里山のようで懐かしい姿に見えます。

 
雨がぱらついたり、さ~っと日が出たり、忙しい天気です。なかなか良い日射しに当たりません。
でも、どこかしっとりした姿も良いものです。

  


さっ さっ さっ と 何かが動く気配。視線をあげると、おやま~、エゾリス君ではありませんか。
カメラを取り出し必死に追うのですがまともに撮れたのはこれ一枚でした。エゾリス君(さん?)も冬を控えて忙しいですものね。
暇なオッさんにはつきあってくれません。

 
左が有明の滝です。大きくはありませんが素直な姿ですね。


「ふれあいの森」の駐車場には豪華なモミジ(カエデ)が。

山あいではここ一週間で紅葉シーズンは終わりかな?
今週か来週は北大構内に取材に出かけましょう。13条門からの道路両脇のイチョウもずいぶん黄色くなりました。黄金色に輝くのも間もなくでしょう。

フクロウはひとりぼっち - 10/14 野幌森林公園 -

2008年10月15日 | 野幌森林公園
アウトドアテニスシーズンはそろそろ終わりです。コート納めのシーズンですね。
西日本は松山にいた間はこういう行事はありませんでした。雪に閉ざされる期間のある地方独特の行事なんです。
先週土曜日は通称「加盟団体戦」がありました。
男子だけで全部で166チームもあるんです。ダブルス3チームの対抗戦です。
上はスーパーリーグという全日本クラスから下は8部まで。
我がチームはかつては栄光のチームでしたが、今は寄る年波に勝てず最下位を脱出できないままです。
一旦一番下の部に落ちると上に上がるのは大変。
何故かって? ここで優勝か準優勝しないと上に行けないのです。
このクラスには毎回新しいチーム(おおかたが若手)が入ってきます。
ウデは悪いが元気だけというチームに、オジさん(おじいさん?)達は勝ちを譲るハメになるのです。
連休の日曜日・月曜日は江戸の敵は長崎でというわけで(でも所詮内ゲバ)、テニス三昧でした。

天気予報ではず~っと晴れの火曜日には久しぶりで野幌にお出かけ。でもず~っと曇りなんですね。
せっかくのはしりの紅葉もキラッとした色合いには見えません。でも折角なので・・・。


 
ホウ~~~!

 

  
パック~~~ンとオオウバユリ。一本だけ持って帰りました。


足もとで一番目立つのはコレ。ミミコウモリの果穂です。花は地味なんですが果穂はこの時期結構目立つ。
チングルマやワタスゲやサギスゲも果穂の方が目立ちますね。チングルマは花も可愛いですが。
朝日新聞の夕刊に週一回梅澤さんが写真付きでコラムを載せていますね。素敵です。
梅沢さ~ん。花だけではなくその実も一緒に載せた本を作って下さい! 秋がもっと楽しくなります。


え~~、長らくお待たせしました。ホウ~ですね。真冬以来の再会です。同じ個体かどうかはわかりませんが。
でも、ひとりぼっちでちょっと寂しそう。
人気者はいつも監視されているようでちょっと気の毒・・・。

トラキア

2008年10月11日 | よろず覚え書き
いきなり トラキア って言われても知ってるひとしか知りませんよね。
黒海の西、バルカン半島の東部分に位置する、現在のブルガリアにほぼ重なる古代の地名です。現在はトラキア地方。
ブルガリアは北にルーマニア、西にセルビアとマケドニア、南にギリシャ、南東にトルコ、東が黒海に面します。
わたし達にはヨーグルトや新体操ぐらいでしかブルガリアにはなじみがありません。
あっ、バラの産地としても有名だし、好角家は琴欧州の出身国ととしてご存知ですよね。
「ローマ人の物語」(塩野七生著、全15巻)の二度目の通読がしばらく前に終わりました。古代ローマではトラキア地方は「トラキア属州」として帝国の一部でした。
ブルガリアの北の国境はローマ帝国の北の防衛線であったドナウ川になります。世界遺産のドナウデルタはルーマニア領です。

何でトラキアかっていうと、今、道立近代美術館で「よみがえる黄金文明展 - ブルガリアに眠る古代トラキアの秘宝 -」が開催されているんです。で、10月9日に出かけてきたわけです。
一言で言うと、素晴らしい!
黒海沿岸の都市ヴァルナ市で1972年に発見された294基の墓から総重量6kgの黄金製品。エジプトやメソポタミアより古い時代の、世界最古の黄金製品なんだそうです。紀元前4400~4200年代の品からはじまる展示品は紀元前5~3世紀頃のトラキア文明の最盛期のものが最も多く展示されているように見受けられました。
眺めているだけではもったいないので図版(¥2,000)↓を購入してきました。



展示についてちょっと文句を。
照明が自己満足型! 金銀製品の展示なので、全体を暗くしてスポットライトで展示品を浮かび上がらせるのはいいのですが、作品のディテールが実に見づらい。説明プレートによる注目点を作品で探そうとするのだが陰になったりしていてよく見えない。
もう一つは、金銀作品だから言うのではありませんが、重さがわからない。兜、鎧、剣、酒杯など身につけたり手に取るものの重さを知ることでトラキア人の動きに想像をはせることができるのですが。図版には一部記載されていることはいるのです。

世界「4」大文明なんてのは昔話ですよね。遺跡の発掘が不十分だった時代の名残なんでしょう。マスター・キートンも夢を追っていましたね。

左か右か

2008年10月08日 | よろず覚え書き
昨日10月7日にはノーベル物理学賞の発表がありました。日本人3人の受賞で朗報!ですね。南部先生、小林先生、益川先生、おめでとうございます。20年前に受賞されていても良かったのではないかと。
1957年に楊振寧(Yang Chen-Ning、34歳)と李政道(Lee Tsung-Dao、30歳)の二人に、パリティーの非保存に関する理論的証明の研究で、ノーベル物理学賞が授与されました。自然界は対称ではないことを如何にして証明するかという論証です(1956.10.1 Physical Review)。発表後わずか1年で受賞しているのですから今回と大違い。違いは実験的証明がどれくらい早く行われたかという一点のような気がします。Yang-Lee 理論は半年後に呉建雄(Wu Chien-Shiung)女史により証明されています(1957.1.15)。
今日はノーベル化学賞が下村先生に授与されたニュースが入ってきました。緑色蛍光たんぱく質(GFP)の発見で、平たくいえば「クラゲが世界を救う」といったところでしょうか。この物質を遺伝子に結合させると生体内でその遺伝子の所在と挙動がわかるわけです。
野依、小林、益川、下村諸先生の受賞で名古屋大学はさぞ鼻が高いことでしょう。当時はよいリーダー(先生)が居たのですね。知的好奇心に燃えた若手をよく導いたのだと思います。

今日は素晴らしい好天気なのでちょっと秋色を探しに。

いつもの発寒緑地公園の対岸は明るい日射しにもえています。


オンコ(イチイ)の実はいつ見てもイクラそっくり。ほんのり甘いですね。
子供の頃はグミ、イチジク、キイチゴなどの木の実で甘いものを取るしかなかった時代でした。
お蔭で歯磨きしなくても虫歯にはなりませんでした。

TYK 無線電話

2008年10月04日 | よろず覚え書き
もじゃもじゃしているうちにもう10月になってしまいました。
どちらかというと暑さ好きの身としては中途半端な季節なんです。寒けりゃ寒いで覚悟が決まるんですがね。
樹々も日当たりの良いところからずいぶん色づいてきました。駆け足の秋です。
 
マメリンゴは真っ赤に、サクラも紅葉。

 
琴似発寒川の中流の崖も色づき、その下の川ではマスが遡上しています。

アウトドアテニスもあと一ヶ月が限界でしょうか。
ネズミのフレデリック(レオ・レオニと谷川俊太郎(訳))なら冬の間はお話ができるのですが・・・。

ところでTYK無線電話って知っていますか?
今日の朝日新聞夕刊で日本発の「未来技術遺産」23件が第一回として登録された、との記事が出ていました。
国立科学博物館が、科学技術の発達史で重要な成果を示した重要科学技術史資料(未来技術遺産)として選定したものです。
「科学技術の重要な側面や段階を示すもの、新たな分野の創造に寄与したもの、技術継承上で教育的な価値があるもの、新たな生活様式の創出や経済の発展に貢献があったものなどが選ばれる」のだそうです。
「噴水型飲料用自動販売機」なんかが自販機普及の先駆け、として選ばれているのが面白いですね。

TYK式無線電話機は1913年制作としてとして古い方から3番目に選ばれています。
世界初の無線電話なんですが、これについては以前に ここ に書きました。簡単にですが。
本体はどこに行ったら見られるのでしょう? NTTの情報通信館にでもあるのでしょうか?

伯父は電話機を、父母はローザの手紙を残しましたが、ワタシは次の世代には何も残せそうにありません sob sob