昨晩ニュース番組を見ていたらナニヤラ聞き慣れない細胞名が。
STAP 細胞って言うんだそうです。
画面には若い女性研究者の報道陣への説明画面が。
どこやら研究室の研究成果の説明に若い子がまかされたのかと思いました。
理化学研究所のグループリーダーの小保方さんとのこと。30歳でグループリーダー?
グループリーダーなんて職名を聞くと何やら中年のおじさんかおばさんかとおもったらね。
聞き進んでいくうちに、ほんとにほんとに自分で研究グループをまかされて、自分の考えのもとに仕事を進め、自分の研究結果を説明しているのだと言うことがわかってきて二度びっくり。
30歳でグループリーダーをまかされるのだから、かの超有名大学の、弁の立つ、親分に送り込まれた若手の助手かと思ったらなんのなんの。
早稲田大学の理工学部から学位(博士号)ももたずにハーバードの研究室に飛び込んで今回の成果の下地となる発見をし、さらに実証・発展させるために仕事の場を自分で勝ち取っていったそうです。
まさに「信じるところに道あり」といったところと思います。
今回の成果は間違いの無いものでしょうが、世界中の研究室による確認実験の結果を待たねばならないでしょう。
驚天動地の結果というのは常に科学的な批判にさらされなければなりません。
ご本人に取っては十分自身のある結果だろうし、そうであってほしいと思います。
まずが3年から5年くらいはハラハラドキドキの時間を過ごすことになると思います。
面白半分の取材を控えてほしいものです。
今回本当に時代が変わってきたのかなと思ったのは、旧来の講座制型の研究室制度では若手の研究成果はまずほとんどは研究室の主任(教授)の業績になってしまうことと、若手が自分の研究を行うための資金がきわめて得難かった時代からの変化です。
幸いなことに、iPS 細胞が生まれたことにより、国からの大規模予算がこの分野に潤沢に流れるようになっています。
想像ですが、この予算が、自立しようとする若手の研究者に流す余裕が生まれ、配分権限を持つ管理者が冒険できたのではないでしょうか。
しかも、管理者が成果を自分のものとせず、研究者本人の成果として認めようとしたことは時代の変化を感じさせます。
このとおりなら理研のシステムは敬意に値します。