今日の札幌の最高気温は31℃だったとか。名実共に大暑でした。
夏の日にどこへお出かけしようかと暫時考え、そうだニセコにしよう、というわけで出発。
札幌から小樽、余市を抜け倶知安からニセコ五色温泉経由で神仙沼に向かいます。

懐かしの五色温泉です。ワンゲル冬の合宿、GWの春合宿でお世話になりました。
M1の時も研究室の先輩に連れられ、5人で春スキーに出かけた基地もここでした。遠い昔の話です。
背景はイワオヌプリ。

こちらはアンヌプリ。完全に夏姿ですね~。登ったらアッチッチとなりそう。
登山者の姿は見つけられませんでした。

こちらは五色温泉露天風呂。やはり雪のある間のほうが良さそう。

お向かいのニセコ山の家(昔の国鉄山の家)にはツバメが沢山巣を作っています。
面白いところを見つけるものです。
そうそう。札幌辺りではツバメの姿を見かけることはありません。春の気温が低いことと住宅環境によるもののようです。
五色温泉から岩内方面に進む途中に神仙沼があります。
休憩所があるので月見そばをいただきました。
共和町のプロモーションビデオが放映されていましたがどうやら北電原発がらみのお金で作ったらしい。

車道脇から神仙沼に向かいます。徒歩で15~20分程度。なだらかな傾斜の木道が続きます。
夏の草木が生い茂る間からチセヌプリが。

枯れていますがずいぶん立派です。生前は山の主といったところでしょうか。

沼に着きました。静かなものです。



さすがにミツガシワの花期は終わっているようです。

ヒオウギアヤメも咲いてはいるものの終盤でした。生きのいいのは見つからない。

エゾゼンテイカもご同様。花をつけているのは数株しかなかった。

モウセンゴケは元気はつらつ。花もつけているのだが、なにせ小さすぎて写真としては結局ものに出来なかった。

エゾコウホネと思うがこれ一輪だけ。

このワタスゲは果穂になったばかりらしく、まだ密に丸まっている。

ホソバノキソチドリ。これは沢山目にした。といっても目立たないやつだ。
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チングルマの果穂。これも割に新鮮。一本いっぽんが光っている感じ。

今回の最大のお目当てはこれ。トキソウ。
湿地にずいぶん咲いているのだがなかなか近くで眉目良く咲いている株がない。
ここの花は初めて見た雨竜沼のものより小さいと感じるのは気のせいか。

こちらももしかしたらと期待していたショウジョウバカマ。
普通は青色だったりピンクだったりだがこれは黄色。花期は終わっている。
タチギボウシはまだ蕾み状態だった。ホソバノシロワレモコウはちらほら。ハクサンチドリは目にしなかった。
シナノキンバイやミヤマキンポウゲも目にしない。バイケイソウもないようだ。
同じ高層湿原でも雨竜沼の植生とは微妙には違うらしい。

沼をあとにしてニセコパノラマラインで帰路につく。山にはまだわずかに雪が残っているのは今年の豪雪のせいか。
6年連続して通った雨竜沼湿原行きが、昨年ひょんなことから行きそびれてしまった。
明けて今年の山開きは7月5日だったが、一度中断すると気合いがのらず今年も行かずじまい(だろう)。
でも神仙沼でそれなりの湿原の植物を見ることが出来たので良しとしよう。
ただ往復に時間がかかる。運転疲れが尾を引きそうだ。