小絞りボケは、レンズの絞りを絞った時に光の回折により画像がボケる現象。
大きな被写体では気にならないことが多いが、変形菌のような微小な被写体では大きな問題になる。
今年の夏から変形菌の世界に迷い込み、すぐに小絞りボケに悩まされることになったが、ようやく撮影に慣れてきた。
アミホコリの仲間(種は不明、杯状体が大きい)。小さな落枝上に5本だけ発生していた。
子嚢の直径は0.5mm弱程度。
LEDライト内蔵レンズ(EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM)を使用(スーパーマクロモード、LED照明ON)
左右の子嚢にフォーカスを合わせている。絞り優先F8
同じフォーカスで、F16まで絞って撮影。
被写界深度は大きくなった一方で、子嚢は少しボケている。
最大絞りF22まで絞ると、フォーカスがどこに合っているのか分からないほどボケてしまう。
このレンズは、スーパーマクロモードで最大撮影倍率1.2倍を実現しているが、このモードでは特に小絞りボケが大きい。
そのため、ある程度絞りを開いて撮影することになるのだが、被写界深度が小さくなってしまう。
被写界深度の大きい画像を得るには、フォーカス位置の違う写真を何枚か撮って深度合成する必要があるが、手作業で行うのは手間がかかる。