天変地異の時くらい
に
しか
連絡を取り合わない
東京に暮らす
実兄から
久しぶりに
着信があった
慌ただしさから
すぐに
折り返し
連絡出来なかったモノ
の
やはり
気懸りで
夜
眠る前に
連絡を入れてみた
「お〜マユミ!
元気か?
俺たちが住んでたトコロ
今でも在ったよ!」
・・・ん?
いつも
兄の語りかけは
ピンとこない(笑)
「何云ってるの?
何処の話?」
「いやぁ〜アレさ
この前 アド街ック天国で
元住吉を紹介しててさ
懐かしくて
久しぶりに
来てみたら
あったんだよ!柳澤ビル!
オレたちが住んでた部屋も
屋上に出る鉄の扉も
あのまんまだったよ!」
・・・ワタシは
幼稚園年長サンまでしか
川崎市には
住んでいなかったから
当時の街並みや
記憶は
断片的だけれど
流石に
日々を育んでいた
住処は
クッキリと
憶えているので
普段は然程盛り上がらない
実兄との会話も
昨夜ばかりは
自身でも
ビックリするくらいに
声もココロも
弾んだから
幼少期の想い出というのは
ほんとうに
強烈な光を放つ
後々
いつになっても
幾つになっても
再会を約束して
電話を切った後
文明の利器
Googleマップの
ストリートビューで
その
柳澤ビルを
検索してみた
・・・在った!ホントに!
一階では
両親が
「まつもと」
という名で
寿司屋を
営んでいたっけ
その上の
狭い居住区で
家族5人
寝食を共にしていた
同じビル内には
喫茶店や
麻雀クラブもある
あまり
幼少期には
宜しくない環境だったけれど
それが
当たり前だと
想っていたっけ
決して
豊かでも
裕福でも
なかったけれど
いつも
両親や兄たち
家族の気配に守られて
暮らした場所
久しぶりに
ワタシも
行ってみたいな
原点
それは
教えてくれる
いつも
ヒトリ。じゃ
ないコト
を
いつの日も
ヒトリ。で
生きてる訳じゃ
ないコト
を