梅の花
が
見頃
だ
桃のよな
愛らしさ
や
桜のよな
優美さ
には
及ばぬも
芳しき気配
と
凛とした
咲き誇り方は
真の美しさ
を
指し示すかのよう
だ
冬の花火
の
ような
それは
いつか観た
フランス映画
の
ハッピーエンド
を
想い出させる
抱き合うフタリの背景に
花火が
無数に打ち上がる場面
花火は
これからの未来
を
意味していたのだろうか
それとも
ほんのひととき
の
瞬きだ
と
暗示していたのだろうか
果たして
あれは
ほんとうに
ハッピーエンド
だったのだろう
か
恋
は
遠い日の花火
と
云うけれど
恋
は
ずっと
輝き続けるコト
は
出来ないのだろう
か
「ドライブしない?」
ムスメが
助け舟を出してくれた
最近
キャパオーバーで
胃まで痛くなる始末の
ぶきっちょで
ええカッコしいの
未熟母を
お見通しだったようだ
青空のみが
行き先を知る様な
気まぐれ
ドライブ
フタリが好きな
音楽を
代わる代わる聴きながら
海を眺めたり
美味しいモノを食べる
それだけの
でも
なにより
救われる
ひととき
だった
ヒトとの距離
や
匙加減
を
考えあぐねていた
誰かに
必要とされるのは
有難いけれど
ヒトとヒトは
対等じゃなきゃいけない
張り合うとか
高め合うとか
そんな
シャキーンとした
超合金みたいなカンジ
じゃなくて
各々が
自身で
踏ん張り
自身で
生き選ぶコト
が
出来るよう
相手が
自身にとって
自身が
相手にとって
頬を撫でる
風のような
心地よい存在
で
なければ
仲良しごっこ
で
クタクタに
なってしまう
久しぶりに
自分のコトバを
偽らず
カッコつけず
話せた気がする
そんな相手が
ムスメだというのが
たいそう
申し訳ナイのだけれど
互いに
スッキリして
隣で
3歳児の頃と
さほど変わらない
寝顔のムスメに
感謝する
帰り途
眩しい夕焼けが
今日も
イイ一日だったね
と
ウィンクして
くれた
気がした
今度は
ワタシが
ムスメに
「ドライブしない?」
なんて
誘えるくらいに
カノジョに
相応しい
ヒトに
ならなくちゃ
いけない
な
ほんとうに
ありがとう