隣り合った
さくらんぼ
同じくらい
に
色付いて
同じくらい
に
揺れている
ある日
ヒトツ
が
たとえ
小鳥
に
つつかれた
と
しても
春の強い風
に
揺られて
零れ落ちた
と
しても
隣り合って
揺れていた
微かな
触れ合い
くすくす
お喋り
愉しかった
記憶
其れら
が
きっと
最後まで
フタツ
を
結びつける
の
でしょう
きっと
隣り合った
のは
偶然
なんかじゃ
ありません
きっと
繋がり合っている
のは
運命
なんかじゃ
ありません
ただ
一緒
に
寄り添って
生きてみたい
と
ただ
一緒
に
笑い合ってみたい
と
哀しみ
や
淋しさ
だけで
繋がり合っていない
の
だ
と
此処
に
証明
したい
だけ
此処
に
存在
したい
だけ