今夜
は
なかなか
寝つけない
休日の前
だから
か
満月の次の夜
だから
か
はたまた
夕方
食べた
アイスクリーム
が
すこぶる
美味しかった
から
だろう
か
謎は
深まるままだ
ふと
歯を磨きながら
覗き込んだ
自身
の
顔
が
シアワセそうでは
あるモノ
の
どことはなく
シワも増えた
気
が
した
愉しいコト
が
ワタシ
を
日々
擽ぐらせて
くれる
ので
特に
目の周り
の
笑い皺
が
顕著
で
あーる
うーむ
美魔女
に
なんて
ならなくていい
山ガール
と
いう
呼称
も
要らない
ただ
年相応
の
老け方
熟れ方
を
目指して行きたい
さぁ
ワセリン
1.5倍塗りするかぁ〜
そう
手
を
伸ばした時
ん?
これは
たしか・・
以前
ムスメから
頂いた
超高級美容液
の
小さな
漆黒のボトル
が
目に入ってきた
ムスメ
が
お世話になっている
空港免税店
の
会長さん
が
「これ、お母さまに・・」
と
面接帰り
の
田舎娘
に
托された
逸品
働き出した
ムスメから
「お母さ〜ん、あ、あの美容液
店内のね、鍵がかかっているガラス棚に
陳列されているの見かけたから
気になって値札みたら・・に、二万円!?
だったよぉ〜!!!」
と
鳥肌報告
を
受けて
フタリ揃って
引き攣りながらも
ケラケラ
ウケた
畏れ多い
のと
そんなモノ
に
手を出したら
びわ水+ニベア+ワセリン
で
培われてきた
健康体
が
腰抜かすんじゃないか
と
あれから
ずっと
神棚のお札みたい
に
手の届かぬトコロ
に
掲げていた
の
だけれど
いよいよ
いや
とうとう
機は熟したようだ
カチャ
フタを開け
アコヤガイ
の
本真珠
の
ような
一粒
を
指先
に
落とす
うわぁ〜
トロンとした
其れ
は
アロンアルファ
みたい
に
のびるのびる
そして
顔全体
に
しっとり感
を
与えつつ
恵みの雨
の
ように
浸み込んでいった・・
「明日,目覚めて
ぷるんぷるんになっていたら
どうしよう・・
いや、使い慣れんモノに
手を出して
ニベアの妖精から
お仕置きとして
皺が三本くらい
加算されてたら
どうしよう・・」
そんなコト
を
考えていたら
ますます
目は冴えていく
ので
あった
オンナ
って
大変ね
いつまでも
変わらない訳
には
いかないのに
いつまでも
若さ
や
美しさ
を
追い求める
の
花びら散る
その瞬間
まで
咲き誇っていたい
と
願うんだもの
たくさん
の
祝福の中
生
を
受け
たくさん
の
愛
を
受け
花開く
よう
に
輝くコト
で
微笑むコト
で
その
ご恩返し
が
出来たらなぁ
と
願うのよ
真珠の粒
は
きっと
おまじない
あのヒト
に
ココロから
今日も
自信を持って
微笑むコト
が
出来ますように
と
与えられた
二万分の一
の
チャンス
なのかも
しれないの