去り行く夏を惜しむかのように、此処にきて朝から蝉の鳴き声が騒がしい。
ウォーキング途上のアスファルトの路上にも、うつ伏せ、あお向け、なかには、自転車か靴で潰されてペチャンコになっているものと、夏も終わりに近づくと、無残な蝉の姿を多く目にする。
蝉の種類は 日本だけでも数百種に及ぶというが、今 目にする無残な蝉の正体は、その殆どが「アブラゼミ」である。
揚げ物、炒め物などして食べる習慣がある、中国や東南アジアなどでは、こんな無残なありさまは目にしないのだろうか。
また、蝉の抜け殻は生薬として、痒み止め、解熱作用があり薬用にも用いられているという。
地上に出ると短期間で死んでいく蝉は 日本では古来より感動と無常観を呼び起こさせ「もののあはれ」の代表だったというが、作品の抜け殻から脱皮した蝉、野外では1ヵ月ほど生きていられるというが、好みなメスに出会って鳴き叫けび 喜んでいるのか、または、何処かで無残な醜態を晒しているのか。・・・こんなことを考えさせられる蝉の抜け殻であった。
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