父のブログは2005年6月から2010年4月まで、息子のブログは2014年5月から、それぞれご覧いただけます。
6月の後半とは言え、空の色と雲の形は、すっかり真夏のそれで、気温も夏日が予報され 朝から暑いそんな先週の土曜日、前回に引き続き嫁さんの方の墓参りに出鰍ッる。
義父は田舎生まれのためか、お墓は自然に囲まれ、ゆったりした場所がよいと、厚木から車で4~50分はかかる三増というところにあり、交通の便が悪く、いつも出鰍ッる決心をするまでがひと苦労である。
そんな交通の便が悪いところでも、需要旺盛か、周囲の山を切り崩し拡張が進んでおり、来るたびに景観が変化しているのは驚きである。
新たに拡張したところは、予算の関係か、一区画の広さを極端に狭くしているところもあり、現世同様の世知辛さを感じた。
作品は、木炭(細)の効果を用いたが、絵画の要素が強すぎ、輪郭がボケてしまい残念。
何の変哲もない工事現場であるが、これから建てられるであろう建物の、この土壌こそ、小生が40数年間勤めた会社の跡地である。
先週の土曜日、春のお彼岸に行けなかった墓参りに出向いたが、その帰路に立ち寄ってみたもの。
会社は、数年前 既に福島県に移転し、空き地となっていたのだが、まさか、こんな大鰍ゥりな工事をしていようとは思いもよらなかった。
長い期間通い、一日に10数時間その場で過ごしたせいか、何か郷愁を感じてしまい、こちらに出鰍ッた際はつい寄ってしまうもの。
掲げられた案内には、仮称名と断り書きされていたが、「大田区大森南4丁目工場アパート新築工事」としており、地上5階建で、昨年の7月から着手、20年3月の完成とか。
この近辺では頑丈すぎるほどの立派な工場であったという、そんな存在も月日の経過とともに消えて往くのも自然の成合か・・・何とも寂しい・・・
・・・6月の花といえば何といっても紫陽花であろう、小さな花びらの一つ一つに、雨しずくが溜まった光景は、絵にしたいほどの風情がある・・・
紫陽花といえば、手毬型のセイヨウアジサイが一般的だが、これは日本産のガクアジサイが欧米に渡って改良され、逆輸入されたものの由。
今週の作品は、嫁さんの知り合いから頂いた、紫陽花の原種ともいえる「額紫陽花」の切花を被写体とし、トーンカーブ効果を用い写画にしたものだが、魅力ある作品に仕上がっている。
・・・無人の町に、昼下がりの白熱した日射しが照りつけていた・・・
藩中随一とうたわれている剣の遣い手、牛岦V次郎が、密会した妻女とその相手を斬り殺し、更に逮捕に向かった徒目付2名を斬殺して、麦屋町の料理茶屋に立て籠もっているという。
討手を命じられ、これ、また、不伝流の俊才剣士 片桐敬助が、奇しき宿命の糸にむすばれ牛墲ニ対峙する。
男の闘いの一部始終を緊密な構成、乾いた抒情で鮮烈に描き出す、藤沢周平の秀作の一篇。
平成4年10月に執筆、一時間もあれば読みきってしまう短編だが、何回も読み返してしまうほどの面白さで・・・お奨め。
ストーリは大分異なるが、男の心意気と炎天下昼下がりの決闘ということで、半世紀前の不滅の名作である「真昼の決闘」の映画が、何故かダブル。
今となっては確かめようがないが、作者も恐らく意識して書いたように思うのだが。