日本三景の一つ、宮城県の松島に行ってきました。
左側は、雄島。
雄島には多数の岩穴、石窟がつくられており、磨崖仏までもが見られる霊場です。雄島に人の骨が見られることから、亡くなった人の火葬されたお骨が、この雄島に埋葬されていたと考えられています。火葬された人の骨が平安時代の終わりから供養のためにこの場所に納められていたと伝えられているのですが、なぜ雄島に納められたのでしょうかね?
その答えは「極楽浄土」です。雄島からは、下にある写真のように、海がきらきらして、この世のものとは思えないほどに美しい島々が織りなす風景が見えます。その風景の中の海の彼方に浄土があって、亡くなったらこの場所から浄土に行けると考えられていました。つまり、陸地側がこの世、海の彼方が浄土で、この世と浄土の世界との接点が雄島だったのです。陸地から近い雄島が浄土への入口として、亡くなった人の供養や修行を行う場所になっていったのです。
もみじの緑が目に焼き付いています。