先日は私の本当の古稀の誕生日だった。
そのお祝いというわけでもないが、家内がかねてから行きたがっていた、積丹(しゃこたん)半島の西側の付け根部分にある岩内(いわない)という、本道では歴史のある町の高原にある温泉郷に1泊で行って来た。
岩内町には「町の自慢」として、
① 国内初のアスパラガスの栽培で、アスパラの発祥の地1922年のこと
② 野生のホップが発見され、国内初のビール製造に繋がった1871年のこと
③ 道内初の水力発電所が発電を開始した1906年のこと
岩内の位置関係は写真のとおり。青は札幌、黄色が岩内。
ホテルまで、我が家から片道約112km。小樽を経由して行く。高台に建つホテルからの眺望はなかなかいい。
東日本、西日本では今月7日の豪雨で大きな被害を受けて、その後は異常に長い猛暑が続いていて、復旧が遅れているというのに、北海道は割りと涼しい日が続いている。とにかく陽が射さない。太陽が出る時間は去年の4割を切って、農業被害も出ている。蝦夷梅雨なのか?
そんな時に温泉というのは気が引けるのだが、致し方ない。
このホテル、宿泊は20室ほどでこじんまりしているが、日帰り温泉も可能なので駐車場はなかなか混んでいる。
海抜にして200mほどの高原だと思うが、部屋からは岩内市街地と、同じく西積丹の北海道電力・泊(とまり)原子力発電所がうっすらと見える(矢印で示した辺り)。再稼動の見通しはまったく立っていないのはいいことだ。
この岩内町は1700年代に和人(日本人)が通年定住したと言う。北海道でも古くから開けた町で、いろんな歴史遺産がある。
しかし、今回の目的は温泉と食事にあった。
温泉は強塩泉で、55℃と高温の温泉で、かけ流し。内風呂は44℃と42℃の2つあるが、44℃の方は暑過ぎて入れないくらいだ。
夕ご飯はアワビが刺身と踊り食いと天ぷらの3種類。ウニは2種類(浜鍋と生)。カニはズワイだが、大きい足が美味い。そして、牛肉の鉄板焼き。量もさることながら、いずれも活きがいい。岩内漁港にあがった新鮮なもの。
↑ 最初に座ったときの状態。
誕生日ということでハーフボトルだけど、スパークリング・ワインがサービスで付く。
↑ その後はなぜか、新潟の酒がキンキンに冷えたワンカップの姿のまま格安で出る。
八海山にワンカップがあるとは知らなかった。
↑ アワビの天ぷら。やわらかい。塩で食べるが、その塩も岩内町で製塩されたもので、粉のように細かい塩だった。
↑ アワビの踊り食い。生きたまんま火にかける。可哀想だ。
↑ 地元産の牛焼き。
↑ ムラサキウニだけど、美味い。
↑ デザートのメロン。
満腹になりました。
翌日は岩内の市街地で、郷土館とお寺(浄土宗)を見学して、往路と同じ小樽市内を経由して帰宅。
↑ は、そのお寺で東京以北最大の木造の仏像(阿弥陀仏如来像)だそう。
とにかく満足の2日間だった。
そう言えば、70歳になったので、市役所から歯周病検査(無料)の案内が来た。敬老乗車券といい、高齢者に手厚くしてもらうのはいいのだが、ホントに老人になったような気がして、如何なものかと思う。
どなたかが言ってましたが、
「多くの人たちの苦労があって今がある」
全くその通りですね。
シンさんと私、誕生日が近いようですね。
しかし、豪華な古希祝でしたね~。
東北も畑や田んぼが干上がって悲鳴を上げていましたが、この数日、時折ザザザ~っと降ったので、何とか元気になれそうです。
被害がない程度に平均的に降ってくれるといいんですけどね~。
本州の小作農家の二三男にとって、4,500坪の土地を給付し、自作農になれるとなれば、すごく憧れて津軽海峡を渡ったことでしょう。
しかし実際は大木生い茂る土地。木を切るところから始めます。2~3年は収穫ができない期間があって、どうやって生き延びたのか不思議になります。
そうですよね。降るところは豪雨、降らないところは干上がる、用水の水も温かくてかえって逆効果。今までの気候を基準として農法も、こんな状態だと農業もできないというのは納得いきませんよね。