先ずは
あけまして
おめでとうございます
今年も大歓迎ですので足しげくお通いくださいませ
さて
大晦日除夜の鐘が響き渡るとき
「チャコ明日ひま?」
ぜーぜー声のy子から
「暇だけどうしたの其の声」
「カゼよ風邪、熱も9度もある」
「だから?」
早い話
初日の出を見る権利をチャコちゃん先生に譲るという
「これから息子に権利チケットをもっていかせるからーー」
なんと
都庁の南舘の展望台で初日の出を見る会がもよされるのだそうな
「へー知らなかった」
5時30分から開いているので必ず6時までには行くように
y子は抽籤で見学の権利が当たったのだという
そんな抽籤があることすら知らなかった
「背格好も年も変らないから見破られないと思う」
ウヒウヒだぜ
「早起きできるね」
「ウン大丈夫」
「風邪は治った?」
この際治ったことにしよう
「ウン治った」
こんな千戴一偶のチャンス風邪ごときで捨ててなるものか
「じゃあ楽しんでいらっしゃい」
スキップしていきましたよ南舘の45階
まだ回りは闇
へー慎ちゃんも粋なことやるね
にやにや顔が緩みぱなし
50人くらいの幸せな人達が今か今かと日の出を待つ
六本木ヒルズの向こう側の海から
ゆっくりと初日が昇ってくる
くるくる回るように太陽が顔を出す
空が藤色から茜、そして真っ赤に染まる
「うおー」
どよめきの中みんな手を合わせる
こいつは春から 縁起がいいわいなあ
なんとコーヒールームも開店していて
ゆっくりと上がるお日様を
誰にも邪魔されず熱いコーヒーの湯気の向こうで眺める贅沢さ
振り返ると
富士山が明けの空にくっきりと白い姿を見せる
「富士は晴れたり日本晴れ」
とつぶやく
アア2009年がこの幸せなまま過ぎるといい
昔の東京は美しかったのであろうことがわかる
こんな高いビルからではなく
どんな町からも海から上がる日の出と
夕日に染まる富士山を眺めることが出来たのだ
其の景観をつぶしたのはニンゲン
自然が織り成す荘厳さを日々味わっていたから
人は謙虚でいられたのであろう
温室で見る日のではマチガイ
それはそれで美しいが
ヤハリ初日の出は
太陽の昇り来る音と冷たい風に吹かれながら拝むものだと分かった
都会というのはなんとも無機質
野次馬感覚もどこかに飛んでいったか
チャコちゃん先生
あけまして
おめでとうございます
今年も大歓迎ですので足しげくお通いくださいませ
さて
大晦日除夜の鐘が響き渡るとき
「チャコ明日ひま?」
ぜーぜー声のy子から
「暇だけどうしたの其の声」
「カゼよ風邪、熱も9度もある」
「だから?」
早い話
初日の出を見る権利をチャコちゃん先生に譲るという
「これから息子に権利チケットをもっていかせるからーー」
なんと
都庁の南舘の展望台で初日の出を見る会がもよされるのだそうな
「へー知らなかった」
5時30分から開いているので必ず6時までには行くように
y子は抽籤で見学の権利が当たったのだという
そんな抽籤があることすら知らなかった
「背格好も年も変らないから見破られないと思う」
ウヒウヒだぜ
「早起きできるね」
「ウン大丈夫」
「風邪は治った?」
この際治ったことにしよう
「ウン治った」
こんな千戴一偶のチャンス風邪ごときで捨ててなるものか
「じゃあ楽しんでいらっしゃい」
スキップしていきましたよ南舘の45階
まだ回りは闇
へー慎ちゃんも粋なことやるね
にやにや顔が緩みぱなし
50人くらいの幸せな人達が今か今かと日の出を待つ
六本木ヒルズの向こう側の海から
ゆっくりと初日が昇ってくる
くるくる回るように太陽が顔を出す
空が藤色から茜、そして真っ赤に染まる
「うおー」
どよめきの中みんな手を合わせる
こいつは春から 縁起がいいわいなあ
なんとコーヒールームも開店していて
ゆっくりと上がるお日様を
誰にも邪魔されず熱いコーヒーの湯気の向こうで眺める贅沢さ
振り返ると
富士山が明けの空にくっきりと白い姿を見せる
「富士は晴れたり日本晴れ」
とつぶやく
アア2009年がこの幸せなまま過ぎるといい
昔の東京は美しかったのであろうことがわかる
こんな高いビルからではなく
どんな町からも海から上がる日の出と
夕日に染まる富士山を眺めることが出来たのだ
其の景観をつぶしたのはニンゲン
自然が織り成す荘厳さを日々味わっていたから
人は謙虚でいられたのであろう
温室で見る日のではマチガイ
それはそれで美しいが
ヤハリ初日の出は
太陽の昇り来る音と冷たい風に吹かれながら拝むものだと分かった
都会というのはなんとも無機質
野次馬感覚もどこかに飛んでいったか
チャコちゃん先生