「顔を作る」
母が姉たちによく言っていた言葉
年頃になって素顔で人の前にでてはいけないと言っていた
粉をはたいて頬紅をつけ唇に紅花の赤を塗る
その様子をそばで見ていて面白かった
お正月に一番上の姉がどこかの方に「口紅」を頂き
キャップを外してまわすと赤い色の口紅が出てきてそれがとても新鮮
子供心に早くおとなになってつけてみたいと思った
長姉とは歳が一回り以上違うので
もう全く他所の人のような感覚だった
ある日こっそり鏡台の引き出しにあったその口紅をべったり唇に付けて遊んでいたら
兄が面白がって頬にもつけ「おてもやんおてもやん」と大はしゃぎ
聞きつけた母に兄はこっぴどく叱られたが
続いてきた姉たちから
更に顔中粉を叩かれ眉を粉で消していいように顔を作られておもちゃにされた
それ以来化粧するのが大嫌いになり結婚するまできちんと化粧をしたことがなかった
ある日兄が
「口紅くらいつけろよぼつぼつお前もそういう歳になったから」
と20歳の誕生日に口紅を渡された
そうすると益々反抗して化粧をしなくなった経緯がある
ずっと秋櫻舎を気にかけてくださっている山岸敦子さんが
「大人の上品メイク辞典」という本を出された
これを読んで顔を作るのではなくいいところを伸ばすメイク術を覚えよう
母が姉たちによく言っていた言葉
年頃になって素顔で人の前にでてはいけないと言っていた
粉をはたいて頬紅をつけ唇に紅花の赤を塗る
その様子をそばで見ていて面白かった
お正月に一番上の姉がどこかの方に「口紅」を頂き
キャップを外してまわすと赤い色の口紅が出てきてそれがとても新鮮
子供心に早くおとなになってつけてみたいと思った
長姉とは歳が一回り以上違うので
もう全く他所の人のような感覚だった
ある日こっそり鏡台の引き出しにあったその口紅をべったり唇に付けて遊んでいたら
兄が面白がって頬にもつけ「おてもやんおてもやん」と大はしゃぎ
聞きつけた母に兄はこっぴどく叱られたが
続いてきた姉たちから
更に顔中粉を叩かれ眉を粉で消していいように顔を作られておもちゃにされた
それ以来化粧するのが大嫌いになり結婚するまできちんと化粧をしたことがなかった
ある日兄が
「口紅くらいつけろよぼつぼつお前もそういう歳になったから」
と20歳の誕生日に口紅を渡された
そうすると益々反抗して化粧をしなくなった経緯がある
ずっと秋櫻舎を気にかけてくださっている山岸敦子さんが
「大人の上品メイク辞典」という本を出された
これを読んで顔を作るのではなくいいところを伸ばすメイク術を覚えよう