花見だ花見だ

今日は5分咲の花見を楽しめそう
新人社員が花見の場所取りをするのはもう少しあと
吉宗将軍が桜をこよなく愛し
今の見どころの殆どは江戸時代にも花見の場所として有名

我が新宿中央公園では
吉宗ザクラというのもある

ここは昔内藤新宿と言われた場所で
立派な滝があり大きな池があった
今でも地名に池ノ上、池の下とあり
12の社を持った熊野神社が鎮座していたので
この地を十二社（じゅうにそう）と呼ぶ

温泉もあり花柳界もあっておお賑わいであったようだ
江戸名所図会の中には
その池に船を浮かべ綺麗どころと花見や月見をしていた描写が残されている
池波正太郎の剣客商売や鬼平にも度々登場している地域だ

最近その図会を着物の柄にして昔を偲ぼうと思うチャコちゃん先生
ひょっとしたら最後の誂え着物になるのかもしれないなと悲しく思ったりもする

何年か前は友人たちと花見のハシゴをしていた
東京の桜はほんとうに美しい
わずか20年前までは
その桜の下で酒盛りや料理を作って食べたりができた
しかも尺八の音が聞こえてきたり優雅だった

みんな桜の柄の着物はあえてやめて地味な紬を着て
桜に花を持たせたりもした

今日は桜紋の紬に手をつぃている