チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

夏至に入っていよいよ薄物

2017年06月23日 10時52分08秒 | 日記
何十年も着物の生活をしていても
その年によって着物の選び方が違ってくる
今年の東京は暑かったり寒かったり
20度だと思うと30度のなっていたり、
朝は単衣でよかったのに午後すぎると汗ばんでしまう

窓を開ければいい風が入ってくるが
机の上の書類を吹き飛ばしてしまう

昨日上田に取材に行った
古民家を整理した作業場では
田畑を吹き渡って来る風に癒やされた
「ここでゆっくりお昼寝をしたら気持ちがいいでしょうね」
と思わず畳の上に寝転んでしまった

昔の夏の暮らし方はほうぼうの窓を開け
打ち水をしてリ涼をとり
のんびりとした時間を持っていた

そういう時代を少し知っているチャコちゃん先生は
風鈴の音にも涼やかさを感じる

いい暮らし
と言うのは見も心もゆったりすることではないだろうか

日帰り取材であっても
瞬時のいい時間が疲れを取ってくれる

夏至に入ったので薄物の着物にしている
今日は白鷹御召の夏物
この着物は本当の白鷹お召の最後の作品である

「もうできません」という着物が年々増える
コメント
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